シンガポールのデジタル化推進「Smart Nation」について
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
昨今急速に広まるデジタル化。
シンガポールも例外ではなく、国の持つデジタル技術を経済成長とイノベーションの推進力と位置づけ、国をあげて「Smart Nation(スマート・ネーション)」という施策を推進しています。
今回は、そんなシンガポールでのデジタル化推進への取り組み「Smart Nation」について、詳しくご紹介いたします。
【目次】
1.そもそも、デジタル化とは
2.シンガポールのデジタル化推進における国家施策「Smart Nation」とは
3.身近な生活にも!シンガポールのデジタル化の一例
4.最後に
1.そもそも、デジタル化とは
そもそも「デジタル化」とは、これまでアナログで進めていた業務をデジタル技術の活用により効率化したり、それによる新たなビジネスモデルを創ること。
また、実際にこのような動きを推進していくことを「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と呼びます。
新型コロナウイルスの流行を追い風に、AIの台頭も相まりこの数年間でさらにその動きは加速しています。
2.シンガポールのデジタル化推進における国家施策「Smart Nation」とは
シンガポール政府が掲げる「Smart Nation」は、大きく分けて以下の3つの柱を指標に施策の立案・および実行が検討されています。
デジタル社会
元々スマートフォンやインターネットの普及率が高いシンガポールですが、まずは国民自身のデジタルリテラシーを向上させるための支援策を充実させることで、一人ひとりのデジタル化への関心・意識を高めるよう働きかけています。
また、日々の生活がさらに便利になるような取り組みを積極的に行っています。
デジタル経済
シンガポールでビジネスを行う企業のDXを支援するプログラムを幅広く提供しています。
特に中小企業向けにはデジタル技術の導入をサポートし、競争力を高めるための支援策を充実させています。
デジタル政府
政府のオンラインプラットフォームを強化することで、国民がオンラインでサービスをシームレスに利用できるようにしています。
例えば税金の申告や許可申請、医療予約など、多くの公共サービスがデジタル化され、効率的に提供されています。
3. 身近な生活にも!シンガポールのデジタル化の一例
「Smart Nation」に沿ったシンガポールのデジタル化への取り組みは、私たちの生活にも身近な例が多くあります。
以下に、その一部を挙げてみましょう。
電子送金・モバイル決済:
国民の9割以上がスマホを所持しているシンガポール。
日常生活においても電子送金やモバイル決済は欠かせません。
「PayNow」はご存知の方も多いのではないでしょうか。このほか、スマホを使用して支払いを行うモバイル決済アプリ「GrabPay」や「PayLah!」などのアプリを利用することで、導入店舗や飲食店、公共料金などでの支払いを現金を持ち歩かずに簡単に行うことができます。
新型コロナウイルスの流行を経て、モバイル決済の風潮はさらに加速しており、今ではホーカーセンターでも使用可能になっているほど。
スマートカード:
シンガポールでは、公共交通機関での支払いやアクセスに「EZ-Link」と呼ばれるスマートカードが広く利用されています。
このカードは、バスや地下鉄、タクシーの支払いに使用でき、カードをタッチするだけで簡単に公共交通機関への乗り降りが可能です。
スマホのアプリを介して簡単に入金もでき、公共交通機関を頻繁に利用する人は必ずこちらのカードを所持していると言っても過言ではありません。
電子健康記録:
国民の健康情報を電子的に管理するオンラインプラットフォーム「Healthub(ヘルスハブ)」が導入されています。
自身の身分証明番号に紐づけられているHealthubには、既往歴はもちろんのこと、通院記録や処方箋記録、そして検査結果などが反映されています。
Healthub上で医療機関への支払いもできるため、自身の健康管理状態をワンストップで確認することが可能です。
また、これらのデータは身分証明アプリ「Singpass(シングパス)」でも簡単に確認することもできます。
電子政府ポータルサイトの充実:
シンガポール政府の公式ウェブサイトは、国民が様々な公共サービスをオンラインで利用できる「窓口の1つ」として提供されています。
例えば納税、運転免許の更新、出生届けなどの手続きもすべてオンラインで行うことができ、役所での待ち時間等の大幅節約に繋がっています。
スマートホームテクノロジー:
多くの住宅は、スマートホームテクノロジーを導入していることも特徴です。
例えば、照明、セキュリティ、エネルギー管理などを全てアプリを通じて制御できます。
一つ一つマニュアルで実施したり確認するのはとても煩雑です。
このようなスマートホームテクノロジーが進むと日々の生活がとても便利ですよね!
今回ご紹介した上記の例は、あくまでも一例です。
例えばこのほかにも、交通制御センターでリアルタイムの交通データを収集し、信号の制御を最適化することで交通渋滞を軽減するなどと言った画期的な取り組みもあります。
シンガポールで生活する人々が暮らしやすい国作りへの政府の努力が伺えますね!
4.最後に
今回はシンガポールが取り組むデジタル化推進策「Smart Nation」について詳しくお届けしました。
シンガポールのデジタル化は、国際的にも高い評価を受けています。
IMDが昨年発表した2022年度「デジタル競争力」ランキングではシンガポールは4位にランクインし、アジアでトップの成績を収めています。
さらには、2023年の同社から発表された「アジアで最もスマートな国」ランキングでも1位を記録しています。
デジタル化から生まれる新たなイノベーションのハブ拠点として、これからも先進的な活躍を見せてくれることを期待したいと思います。
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