シンガポールのエリア紹介!ハートランドとは

こんにちは。

リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。

あっという間に4月も下旬ですね。

この春、シンガポールへ初めて駐在でいらっしゃった方も多いかと思います。

私自身、6年前に初めてシンガポールに降り立った時のシンガポールのイメージというと恥ずかしながら「マーライオンやマリーナベイサンズが代表的な、近代的なビルが立ち並ぶアジアの先進国」しか思い浮かばなかったのですが、当地に暮らして6年目、シンガポールの持つ様々な魅力を再発見するとともに、未だ初めて踏み入れるエリアも多く、毎日飽きずに過ごしています。

今回のブログでは、シンガポールの「ハートランド(Heartlands)」と呼ばれる、ローカルな住宅街を中心にある色とりどりのエリアや地区をご紹介してまいります。

シンガポールを生活を楽しむのであれば、それぞれのエリアの特徴を知っておくととっても便利。

東・西・南・北のエリアの雰囲気の違いや、それぞれの街の名前の由来、そしてローカルの方や外国人がどのようなエリアに住んでいるのかなど、詳しくご紹介していきたいと思います。

【目次】
1.そもそも「ハートランド」とは
2.ハートランドでの暮らし
3.エリアごとのカラー
4.外国人が多く住むエリアとは?
5.街の名前に隠されたユニークな由来
6.最後に


1.そもそも「ハートランド」とは

シンガポールでは、「ハートランド(Heartlands)」という言葉をよく耳にします。

この「ハートランド」とは、英語では「中心地」や「中核地」という意味で、シンガポールでは地元の人(ローカル)たちが主に住んでいる住宅街のことを指します。

国営の団地(HDBフラット)が多く建ち並び、全体の約80%の住民がこうした団地やエリアで生活しています。

政府の管理もあり、それぞれのHDBからスーパーやローカルの学校、クリニック、公園など、生活に必要なものが徒歩圏内に揃っていることが特徴です。

代表的なハートランドのエリアには、アン・モ・キオ(Ang Mo Kio)、ベドック(Bedok)、ウッドランズ(Woodlands)、イーシュン(Yishun)、タンピネス(Tampines)などが挙げられます。

地元の人たちにとっては、いわば「ちょうどいい、心地の良い暮らし」ができる、便利で落ち着いたエリアとして評判です。


2.ハートランドでの暮らし

ハートランドでの生活は、ローカル感たっぷり!

先に挙げたエリアを中心に、どのような施設があるのかを以下にご紹介していきます。


コミュニティセンター:スポーツや習い事、イベントなどが開かれる地域の交流の場です。サッカーやテニス、バスケットボールなどが出来るコートもあります。

ホーカーセンター&ウェットマーケット:チキンライスやヌードルなど、安くて美味しいローカルフードが楽しめる場所です。併設されていることの多いウェットマーケットでは、地元の野菜や新鮮な肉や魚が揃います。ローカルの台所として名高い場所です。

公園:政府は、2030年までにHDBから徒歩10分以内に公園を作るという緑地化を政策に掲げているとおり、各エリアにはランニングやお散歩にぴったりの公園が整備されています。

ショッピングモール:日用品からファッションまで揃うモールや中小規模スーパーも、住宅街の中にあります。特に「フェアプライス(Fair Price)」や「シェンション(Shieng Siong)」などのスーパーが隣接していることが多いです。


3.エリアごとのカラー

私が冒頭でシンガポールが飽きないとした理由の1つに、エリアごとの雰囲気がガラリと異なることが挙げられます。

簡単に東西南北での違いを見ていきましょう。

■ 東側(East)
チャンギ空港が位置するイーストサイド。

海が近く、ゆったりした雰囲気が魅力のエリアです。

先に挙げたハートランドのベドック(Bedok)、タンピネス(Tampines)、パシリス(Pasir Ris)などのエリアがあり、ビーチや公園が多く、アウトドア好きにはぴったりの場所です。

空港にも近く、海外出張や一時帰国が多い人にも便利。

日本人小学校のチャンギ校もあります。

最近では日系のスーパーなども進出しているエリアで、東に住む人は「東から出ない」と冗談を言うくらい、居心地の良さが魅力的です。


■ 西側(West)
教育機関やテック系企業が集まっているエリア。

ジュロン(Jurong)やクレメンティ(Clementi)、ブキ・バトック(Bukit Batok)などがあり、昔は「工業地帯」としてのイメージがありましたが、最近は開発が進み、おしゃれなモールやオフィスも増えている新鋭エリアです。

日本人小学校のクレメンティ校があるのもこのエリアです。


■ 北側(North)
自然が多く、少し郊外と位置づけられるノースエリア。

ハートランドの例で挙げたウッドランズ(Woodlands)やイーシュン(Yishun)地区があります。

のんびりとした雰囲気が特徴で、広めの住宅が多く、ゆったりと静かに暮らしたい人に人気のエリアです。

シンガポール動物園やマンダイ自然保護区などもこのエリアにあります。


■ 南側(South)
街の中心に近く、セントーサやCBD(ビジネス街)へのアクセスも抜群のエリアです。

東西を結ぶ「East West Line」電車(グリーンライン)もあり、それぞれの駅のすぐ近くにマンションが立ち並ぶエリアも多く、外国人にも人気の高いエリアです。


4.外国人が多く住むエリアとは?

住む場所はライフスタイルや家族構成によってさまざまですが、比較的日本人や外国人の間で人気のエリアを以下にピックアップしてみました。


セントラル(オーチャード、ニュートン、ブキティマ)エリア:シンガポールの「中心地」と呼ばれるセントラルエリア。

高級コンドミニアムや有名インターナショナルスクールが集中しており、多くの駐在員が好んで住むエリアとなっています。

どこへ行くにもアクセス良好であったり、日本食スーパーが多くあったりすることから、シンガポールに来たばかりの方にも住みやすいエリアです。


イーストコースト:カトン、マリン・パレード、シグラップ(East Coast: Katong, Marine Parade, Siglap):セントラルとイーストの間のエリアです。

最近では地下鉄トムソン・イーストコースト・ライン(茶色)が開通したことにより、都心部へのアクセスも良くなりました。


ホランドビレッジ、タングリンエリア(Holland Village, Tanglin):中心地オーチャードからも程近い割に緑が多く落ち着いており、外国人が多く住むエリアの一つです。

カフェや雑貨屋、セレクトショップなどのおしゃれなお店が立ち並び、訪れるのも楽しいエリアです。


セラングーン・ガーデンズ(Serangoon Gardens):オーストラリアン・インターナショナルスクールなどが近くにあるエリアです。

何でも揃う大型ショッピングモールもあり、家族連れも多く居住するエリアで、のんびりとした雰囲気が魅力です。


ウッドランズ(Woodlands):シンガポールアメリカンスクールがあることで有名なこのエリア、マレーシアのジョホールバルにもアクセス良好です。


チョンバル(Tiong Bahru):HDBが立ち並び、昔ながらのお店が軒を連ねるレトロな街並みや、おしゃれな新鋭カフェが共存するエリアです。

日本人にもファンが多い有名ホーカーセンターとウェットマーケット「チョンバルマーケット」があります。


セントーサ(Sentosa):観光地としても人気のセントーサ島ですが、海沿いに高級コンドミニアムや一軒家が並ぶ、まるでリゾートのような島です。

プライベートビーチ付きの物件もあり、ハイクラス層に人気があります。


5:街の名前に隠されたユニークな由来

シンガポールのエリア、一度聞いたら忘れられないユニークな地名も多いと思いませんか。

実はそれぞれ各地には、興味深い由来やストーリーがあります。

特に国の公用語の一つであるマレー語が語源となっている地名が多いようです。


アン・モ・キオ(Ang Mo Kio):
昔はトマト農園が多く存在したエリアだったそうで、福建語で「赤いトマト」という意味から名づけられたそう。

ベドック(Bedok):
マレー語で「ベドッ」はモスクで使われる大きな太鼓。マレー文化が色濃く残るエリアであることから、このような名前がつけられたそうです。

ブキ・メラ(Bukit Merah / Redhill):
その昔にいたという伝説の少年の「血で丘が赤く染まった」という話から名付けられたとか。

ブキ・パンジャン(Bukit Panjang):
マレー語で「長い丘」。緑の多い落ち着いた住宅街です。

クレメンティ(Clementi):
イギリス統治時代の総督、セシル・クレメンティ氏にちなんでいるそうです。

ジュロン(Jurong):
元々は湿地帯でだったそうで、マレー語の「サメ(jerung)」が語源といわれています。

パシリス(Pasir Ris):
マレー語で「白い砂浜」の意味。ビーチと自然が楽しめるエリアですね。

クイーンズタウン(Queenstown):
イギリス女王の即位を記念して名付けられたそう。歴史のある住宅地です。


6.最後に

今回は、シンガポールのハートランドを中心としたエリアやそこでの暮らし、そして居住エリアやその名の由来などについて詳しくご紹介してまいりました。

華やかな観光地だけでなく、ローカルの住宅街を歩いてみると、シンガポールの魅力がもっと見えてきます。

それぞれのエリアには個性があり、どこに住むか・どこを訪れるかで、生活のスタイルもぐっと変わってくるように思います。

ぜひ、ご自身に合ったお気に入りのエリアを探してみてくださいね!

この春シンガポールに来た皆様、そしてすでにシンガポールに住んで長い方にとっても、シンガポール生活がより豊かなものになりますように。

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