【パリ2024オリンピック開会】シンガポール視点でのオリンピック
こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
4年に一度のスポーツの祭典、パリ・オリンピック2024が遂に始まりましたね!
コロナ禍で開催が延期となった2021年の東京大会から3年、皆さんは先日の開会式はご覧になりましたか?
スタジアムではなくセーヌ川を舞台にした、パリの歴史や芸術性を感じる開会式でした。
日本代表の選手・チーム情報や試合結果が日々報道されていますが、ここシンガポールからも代表選手が国家を代表して23名の選手がエントリーしています。
在住者として、ぜひシンガポール選手も応援したい!
そこで今回は、シンガポール×オリンピックというテーマでお届けしてまいります!
【目次】
1. オリンピック出場国としてのシンガポールの歴史
2. シンガポール代表選手のオリンピックでの歩み
3. 2024年パリ大会の注目シンガポール選手
4. 最後に
1. オリンピック出場国としてのシンガポールの歴史
シンガポールのオリンピックへの選手派遣は、実は1965年の独立以前から始まっており、イギリス植民地時代の1948年ロンドン大会が初の参加となりました。
1964年東京大会にはマレーシア代表団と合同チームを組んで出場し、マレーシアから独立して以降は、1980年モスクワ大会を除いてすべての夏季オリンピックに参加し続けてきています(1980年大会は、ソ連のアフガニスタン侵攻に反対してアメリカ主導の大規模なボイコットが起こったため不参加となりました)。
一方、シンガポールの冬季オリンピック参加は2018年が初。スピードスケートの選手が出場しました。
1948年ロンドン大会に話を戻すと、この時、主催国のイギリスはほぼすべての植民地や支配地に招待状を送ったのに、シンガポールだけには送られなかったそう。
というのもこの頃シンガポールは国内にオリンピック評議会を有しておらず、招待状を送る先が無かったのだとか!
この事態を受けて植民地政府は早急にシンガポール・オリンピック&スポーツ評議会を設立し、無事ロンドン大会への初参加にこぎつけました。
この組織が後にシンガポール・ナショナル・オリンピック評議会(Singapore National Olympic Council:SNOC)へと改名し、現在に至るまでシンガポールの次世代アスリートや指導者の育成、国内外のスポーツ大会のサポート、ひいては体育教師の指導にも貢献しています。
ちなみにSNOC設立当初で認定されたスポーツはサッカー、陸上競技、水泳、ウェイトリフティング、バスケットボール、ホッケー、ボクシング、バドミントン、卓球のみでした。
・Singapore National Olympic Council リンク
2. シンガポール代表選手のオリンピックでの歩み
1948年ロンドン大会に出場したシンガポール代表選手は、高跳び選手たった1人でした。
それが回を重ねるごとに選手が増え、これまでに金メダル1、銀メダル2、銅メダル2を獲得してきています。
■金メダル:
「シンガポールのトビウオ」の愛称で親しまれるJoseph Schooling選手が2016年リオ大会、水泳男子100mバタフライで獲得
■銀メダル:
・1960年ローマ大会、ウェイトリフティング軽量級でTan Howe Liang選手が獲得
・2008年北京大会、卓球女子団体でLi Jiawei、Feng Tianwei、Wang Yueguの3選手が獲得
■銅メダル:
・2012年ロンドン大会、卓球女子個人でFeng TianweI選手が獲得(この時最後に下した相手は日本・石川佳純選手!)
・2012年ロンドン大会、卓球女子団体でLi Jiawei、Feng Tianwei、Wang Yueguの3選手が獲得
ところで、メダル獲得による賞金が多くの国で設定されているのですが、シンガポールはその報奨金額が世界一高いことで有名です。
シンガポールは金メダル獲得に100万シンガポールドル(以降、SGD)、銀メダルは50万SGD、銅メダルは25万SGDの報奨金が、約束されています。
ただこれは課税対象となり、受賞者は自分が代表するスポーツの協会に対しての納税が義務付けられているのだとか。
日本が金500万円、銀200万円、銅100万円であることと比べると、シンガポールは随分額が大きいですね!
オリンピックに限らず、当地ではオリンピック以上に(?)盛り上がる、東南アジアのスポーツの祭典SEA Gamesなどでのメダル獲得でも、報奨金がそれぞれ設定されているようです。
3. 2024年パリ大会の注目シンガポール選手
シンガポールにとって18回目の出場となる夏季オリンピックは、今年2024年7月26日~8月11日で開催されています。
23名の代表選手が、体操、バドミントン、馬術、フェンシング、ゴルフ、ローイング(旧名称:ボート)、セーリング、カヌー、射撃、水泳、卓球の11競技に参加予定です。
ここで、23名の栄えあるオリンピアンの中から、特に注目されている選手をご紹介します!
1) セーリング、メーダー選手
2024年大会のシンガポール選手団のうちメダルが最も期待されるのが、セーリングのメーダー選手(Maximilian Maeder)です。
まだ17歳というだけでも驚きですが、昨年からめきめきと頭角を現し、アジア、ヨーロッパ、世界大会で金メダリストとなり、今は世界ランキングのトップに君臨しています。セーリング競技の男子カイトボード種目・フォーミュラカイト級で出場予定。
2) 水泳、シム選手
50m、100m、200m女子平泳ぎ、そして200m女子個人メドレーのシンガポール記録を保持する21歳のシム選(Letitia Sim)は、2021年のSEA Gamesでのメジャーデビュー以来、シンガポール人にとって広く知られるように。今大会には妹とメドレーリレーにも出場する他に、個人で100m・200m女子平泳ぎにも参加予定です。
3) バドミントン、ヨウ選手
東南アジアで人気度の高いバドミントン、ヨウ選手(Loh Kean Yew)はその元世界チャンピオンです。現在の世界ランキング11位の彼は長らく肩の痛みと闘っており、近年は低迷していますが、26歳のスター・プレイヤーの復活をファンは待ち望んでいます。バドミントン・男子シングルスで出場予定。
4. 最後に
4四年に一度のスポーツの世界的な祭典、オリンピック。
日本人として日本のチームや選手が気になるのは当然ながら、自身が滞在する国の選手や結果にも自然と目が向いてしまうものです。
開会式にてセーヌ川のクルーズでシンガポール代表選手団が登場した時は、ついつい力を入れて見つめてしまいました!
日本代表だけでなくシンガポール選手団にも注目しながら、この夏はオリンピック観戦を大いに楽しみましょう!
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