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一年の出来事を振り返る　2024年アジアのハイライト10選

人事担当者向けコンテンツDecember 23, 2024 10:00

こんにちは！　リーラコーエンシンガポールリサーチャーのShihoです。

2024年もあと一週間を残すところとなりました。

常夏のシンガポールでの新年は日本ならではのお正月感とは異なりますが、一時帰国をしたり、旅行をしたり、自宅でゆっくりしたりと皆様それぞれの過ごし方をご計画のことと思います。

日本では今年末、「奇跡の9連休」などと言われていますが、シンガポールは25日のクリスマスと、新年1日が祝日になる以外は通常運転となります。

我々リーラコーエンも引き続き、人材をお求めの企業様／転職をご検討なさる方々のため、駆け抜けてまいります。

政治の変化から技術的な進歩まで、今年も様々な出来事がありました。

今回のブログでは、主にアジア周辺で起きた出来事や潮流に焦点を当て、2024年のハイライト10選としてご紹介してまいります。

2024年アジアのハイライト 10選

1. 米国大統領選挙

2024年11月に行われた米国大統領選挙にて、ドナルド・トランプ候補が二度目の当選を果たしました。2025年1月に大統領に就任し、今後大きな政治的変化をもたらすと考えられています。貿易、気候変動、国際関係に関する政策、特に半導体やグリーンエネルギーなどの分野でアジア経済に影響を与えると予想されます。

2. AIとオートメーション分野の躍進

AIの導入は2024年に飛躍的に増加し、世界のAI技術への支出は2023年から27％増の1,540億米ドルに達しました(IDC調べ)。アジアではシンガポール、韓国、中国などがAIを医療、金融、製造に統合し、主導権を握っています。

3. コロナ禍終息後の経済回復

コロナ禍で混沌としたアジア経済は2024年、力強い立ち直りを見せました。世界銀行の調べではインドは7.6％の成長を見せ、ベトナムは5.0％、インドネシアも5.0％の成長が報告されています。一方、インフレと地政学的緊張は依然、課題として残されています。

4. 気候変動に関するコミットメント

2024年は、気候変動対策への世界的な取り組みが大々的に再開しました。アジアは再生可能エネルギー投資においてリードする立場となっており、中国は新たに320GWの太陽光発電の容量を導入し、ベトナムは風力発電プロジェクトにおいて2023年比で15%もの拡大を見せています。

5. グローバル・サプライチェーンの変化

世界のサプライチェーンは、これまでの中国への過度な依存から脱却しつつあります。ベトナム、インド、マレーシアといった国々が主要なプレイヤーとして目立ってきており、2024年半ばにはベトナムだけで米アップル社の生産拠点の10%を占めるまでに至っています。

6. アジアにおけるデジタル・ノマド・カルチャーの発展

デジタル分野に就き、働く場所を選ばない人々のことをデジタル・ノマドと呼びます。デジタル・ノマド人材にとってアジアは人気スポット。インドネシアやタイなどの国々は2024年、新たな長期滞在ビザを導入しました。アジアに定住する外国人リモートワーカーは2023年と比較して25%増加したそうです。

7. 地政学的緊張

南シナ海での紛争は引き続き大きな課題です。この紛争解決に向けた外交努力も活発化しています。2024年のASEAN首脳会議では、世界の分断が進む中、ASEAN地域の結束がより強調されました。

8. ヘルスケア分野における革新

アジアのヘルスケア業界では、遠隔医療、ゲノム編集、AI診断といった技術・サービスが躍進しました。日本やシンガポールのような高齢化が進む国々が先駆けて最先端技術を導入しています。

9. スポーツ / 文化面での功績

2024年パリ五輪のカイト・サーフィンでマクシミリアン・メーダー選手が銅メダルを獲得するなど、アジアはスポーツの分野でも進歩を遂げてきています。映画や音楽の面で、世界のポップカルチャーにおける韓国の影響力も増しています。

10. 観光業の復活

2024年、アジアの旅行セクターは力強い回復を見せました。日本への観光客は年間3,000万人に達し、コロナ禍以前の水準を上回る結果となりました。またシンガポールはテイラー・スイフトやエド・シーラン、コールドプレイなど世界的アーティストのコンサートやF1といった大規模イベントを開催し、ビジネスや文化のハブとしての地位を高めた一年でもありました。