【2024年版】シンガポールの「旧正月」って?

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

あっという間にクリスマスが過ぎ、ツリーを片付けたり、いよいよ新年を迎えるにあたり大掃除や年越し準備を進められている方も多いかと思います。

日本食スーパーでもおせちの具材が並び始め、いよいよ年の瀬だと実感させられます。

一方で、日本では新年といえば「1月1日」ですが、シンガポールでは、新しい年の始まりとして最も盛大に祝うのは「旧正月(Chinese New Year)」です。

今でこそ12月31日の夜に大きなカウントダウンイベントを行ったり、年が明けた1月1日の0時に花火が上がったりなど賑やかなイベントも行われていますが、日本で言う元日はスーパーなどは通常営業。旧正月に向けて盛り上がっていくのが恒例です。

今回は、シンガポールの旧正月について、2024年最新情報を交えながら詳しくご紹介いたします。


【目次】
1.旧正月(Chinese New Year)、2024年は何月何日?
2.旧正月のしきたり
3.2024年最新情報!旧正月を楽しむおすすめスポット
4.最後に


1.旧正月(Chinese New Year)、2024年は何月何日?

旧正月とは、旧暦でいう新年の始まりのこと。

旧暦とは月の満ち欠けを基準に、新月になる時を1ヶ月の始まりとしていた暦法のため、旧正月は年によって時期が異なります。

このため、別名「Lunar (月の)New Year」とも呼ばれます。

中国本土をはじめ、ここシンガポールだけでなく、マレーシアやベトナム、また韓国などでも祝祭日として扱われ、盛大にお祝いします。

2024年は2月10日(土)、11日(日)が祝日にあたるため、シンガポールでは翌日の12日(月)が振替休日となります。


2.旧正月のしきたり


それではシンガポールの旧正月、実際にどのようなことをするのでしょうか。

 

赤を着る、赤い飾りや干支のモチーフなどを飾る

シンガポールでは、例年年明けから旧正月にかけて街中は赤!赤!赤!のオンパレードとなります。

赤は、慶び事や縁起が良い色とされており、赤い服を着ている人や、赤い飾り、そしてその年の干支をモチーフにした装飾品を至るところで見られます。

2024年の干支は日本と同じく辰。シンガポールでは「ドラゴン」と呼ばれ、より一層華やかな装飾品がお目見えします。

前年の兎はとても可愛らしい飾りやランタンを見ることができましたが、今年はさらに豪華な装飾が期待できそうです。

例年、チャイナタウン前の大通りでは、旧正月前になるとその年の大きな干支のデコレーションが出現し、とっても華やかです。


そのほかには、「福」を逆さまにした赤い紙飾り(中国語読み:ダオフー)を家の玄関に貼り「福がすでに来た」ということを表す家庭もあります。


金柑の木を飾る、みかんの交換

黄色の金柑の実がたくさんなっている木を様々な施設やコンドミニアム前に飾る習慣もあります。

黄色や金柑は、富やお金の象徴とされているからだそう。

また、この時期友人の家を訪れる際や、挨拶の代わりにみかんを渡し合う慣習があります。

みかんの黃色をお金に例え、縁起を担ぐという意味合いが込められています。


アンパオの交換

アンパオとは、日本のお年玉のようなもの。

「紅包」と書き、中国本土では「ホンバオ」、ここシンガポールでは福建読みで「アンパオ」と呼ぶのが一般的です。

アンパオ、という言葉は旧正月のみではなく、お祝いごとやご祝儀の意を込めた場合もすべて「アンパオ」と称され、広く使われています。

また、お年玉と違い、親から子だけでなく、例えば子から親へ、会社の上司からメンバーへ、コンドミニアムのセキュリティや担当者へ渡すこともあるとか。

お世話になった方へ渡すのですが、日本と同じくマストなのが新札で渡すことです。

このため、旧正月時期には新札需要で銀行やATMが大混雑します。

最近では、「e-アンパオ」と言う電子マネーでプレゼントするケースも増えています。

デジタルマネ―文化が進む、シンガポールらしいですね!


家族団らんで楽しむ食卓と、シンガポールならではの「ローヘイ」

お正月は日本でも家族や親戚が集まりテーブルを囲み、楽しく食事をする慣習がありますが、旧正月でも同じく団らんの文化を大切にします。

特に8が縁起の良い数字とされているため、円卓は8人掛けとなっており、この時期は8種類のコース料理を提供するお店も多くあります。

一方で、ここシンガポールでは、中国本土では行われない食事の際の儀式「ローヘイ」が有名です。

鮭のお刺身をはじめとした、それぞれに縁起の良い意味を持つ様々な食材を混ぜ合わせた「魚生(ユーシェン)」というサラダを、皆で箸を高く持ち上げながら分け合って食べるというものです。

高く持ち上げれば持ち上げるほど、幸運が訪れるといういわれがあるため、大きな掛け声をあげながらサラダをいただきます。

コロナ禍が明けた来年は、感染対策は行いながらも従来の大声を上げて賑やかにいただく文化が戻って来そうですね。


3. 2024年最新情報!旧正月を楽しむおすすめスポット

せっかくシンガポールにいるのだから、旧正月の雰囲気をより味わってみたい。

そんな方へぜひおすすめしたいイベントを最後に2つご紹介いたします。

 

リバー・ホンバオ

毎年、旧正月の時期にガーデン・バイ・ザ・ベイで行われる大型イベントです。

旧正月に縁起の良いとされている物や干支、繁栄の歴史などをモチーフにした大きなランタンの展示や、ライブ演奏などのお祭りを楽しむことができます。

特に水面に浮かびながら色とりどりにライトアップされたカラフルなランタンはとっても幻想的で、見ごたえがあります。

涼しい夜風に吹かれながら、シンガポールならではの旧正月を体感できるイベントの1つとして、とてもおすすめです。

詳細は追って発表されるそうです。

リバー・ホンバオ(※去年のホームページはこちら)


チンゲイ・パレード

チンゲイ・パレードとは、個人や団体で色とりどり、かつ鮮やかな衣装を身にまとい、踊りながら会場を練り歩くシンガポール政府主導のイベントです。

コロナ禍ではオンラインで開催されていた本イベント。

昨年から久しぶりにリアルで再開され、来年2024年も開催が決定しました。

2024年の開催テーマは「Blossom」。

平和、調和、繁栄に向けて団結するシンガポールの個人とコミュニティの繁栄と成長を花に例えているそう。

多彩なダンス・パフォーマンスや竹馬ウォーカー、歌手など、バラエティに富んだ出演者が予定されています。

旧正月の期間に楽しめる光とダンス、アートと多彩な文化の祭典と言えば、チンゲイ・パレード。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

詳細はホームページをご覧ください。


チンゲイ・パレード
2024年2月23日‐24日 夜8時から


4.最後に

今回は、シンガポールの旧正月について、2024年最新情報とともにお届けしました。

日本のお正月の過ごし方とは少し異なる旧正月。

東南アジアのとても華やかなムードを楽しむことができます。

私たちにとっては、新しい年を迎えるフレッシュな気分が2度味わえて、身も心も引き締まりますね。

また、例年、旧正月の前後の時期は、転職市場が最も活発になります。

タイムリーな情報を仕入れつつ、早いうちからの準備をおすすめしております。

ご転職をお考えの方は、ぜひお気軽に弊社コンサルタントへご相談くださいませ。

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