シンガポールで転職・退職を検討するときに知っておきたい、ノーティス・ピリオドについて
こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
転職先が決まったらすることと言えば、現就職先との退職交渉が挙げられます。
その退職交渉がまとまり、実際に退職するその日までの期間を一般的にNotice Period(ノーティス・ピリオド)と呼びます。
このノーティス・ピリオドが、シンガポールで転職する際の大事な要素のひとつであることはご存知でしょうか。
今回はこのノーティス・ピリオドについて解説していきます。
【目次】
1.現職のノーティス・ピリオドを調べよう
2.ノーティス・ピリオドは「絶対」ではない!
3.退職交渉時に気を付けたいこと
4.最後に
1.現職のノーティス・ピリオドを調べよう
従業員が退職を申し出て、実際退職するまでの期間、日本では引き継ぎ期間とも呼ばれますが、シンガポールや英語圏ではNotice Period(ノーティス・ピリオド)という呼び方が一般的です。
従業員が関わるプロジェクトから離れ、後任者を採用/任用してトレーニング・引継ぎをして、その他必要な手続きをする期間として、雇用契約書や就業規則に記されているはずなので、現在お勤めの方は調べてみましょう。
このノーティス・ピリオド、日本では最低2週間、シンガポールは後述するように勤続期間によって段階的に法律で定められていますが、シンガポールの会社では就業規則で1ヶ月~2ヶ月としているところが多いようです。
■シンガポールの法定ノーティス・ピリオド
勤続26週以下 :1日
勤続26週以上~2年未満 :1週間
勤続2年以上~5年未満 :2週間
勤続5年以上 :4週間
またシンガポールは、日本と比べて短期間で人材を募集する案件も多いように思います。
そういう案件は、早く入社できる、つまり離職中もしくはノーティス・ピリオドが短い方のほうが選考上有利に働くケースもあります。
このため、自身の現職のノーティス・ピリオドがどのくらいかで、選ぶ求人も異なってくるかもしれません。
当地での転職活動を検討し始めたら、まずこのノーティス・ピリオドを調べることをおすすめします。
2.ノーティス・ピリオドは「絶対」ではない!
さて、ここまで聞くとノーティス・ピリオドは就業規則上、一律に定められたものであり、入社する/した限りはそれに必ず従うべきだとお考えの方も多いことでしょう。
もちろん規則がある限りそれに準じることは基本ですが、実は交渉次第でこの期間を変更することが原則として可能ということも覚えておいて損はないと思います。
ノーティス・ピリオドの変更の交渉可能なタイミングとして、以下のものが挙げられます。
■ジョブ・オファー(内定)のタイミング
雇用条件通知に書かれた期間に納得がいかないようであれば、理由と共に希望を伝えてみましょう。
私が過去担当させていただいた求職者様も、2ヶ月を1ヶ月に短縮化してもらったケースがありました。
■昇進や異動のタイミング
■会社の就業規則やポリシーが変更されたタイミング
役割変更や雇用契約更改、または会社の規則に大きな変化があったタイミングでも切り出すことは可能です。
ただ場合によっては転職の意向を察知されかねないので、正当な理由がある場合のみにしておきましょう
■退職交渉のタイミング
退職交渉中、当然ノーティス・ピリオドについても話が及びます。
この時に上長や人事と、現職者として引き継ぎや後任採用までに必要と思われる期間、また次の転職先への入社時期などの事情も踏まえて、話し合いで落としどころを見つけましょう。
忘れないでおきたいのは、ノーティス・ピリオドは、給与や福利厚生や働き方など様々な雇用条件のひとつであることです。
ただ自分の要望を押し通そうとするのではなく、ギブ・アンド・テイクの精神を忘れず、要望を伝えるのであれば自分は何をギブできるのか。
そんな視点を持ちながら、円満な着地点を見つける話し合いにしましょう。
そして、ノーティス・ピリオドに限らず、話し合いの末決定した変更条件は都度必ず書面に残してもらうようにしましょう。
3.退職交渉時に気を付けたいこと
退職の意向を伝えるというのは、場合によっては感情が強く動いたり現職から引き留めにあったりと、決して楽観的に構えられる場面ではありません。
いざ退職交渉に入る時には、以下のことを念頭に置いて臨みましょう。
・相談ではなく「報告」の姿勢で退職の意志を伝えましょう
退職は、相談した程度では上長はまず納得しません。退職の意志の固さを見せる必要があります
・退職意思を伝えるタイミングや時期は選びましょう
例えば繁忙期の真っ最中や、一日の中でも忙しい時間帯は避けて切り出すのが賢明です
・現職への不満や愚痴は極力控えて。感謝の気持ちも伝えましょう
転職理由にもよるかと思いますが、なるべく建設的な気持ちで転職理由にフォーカスした話をすることをおすすめします
・同僚や顧客、関係先に退職を知らせるのは、上長の承認・確認を得てからにしましょう
上にも書いたように、交渉はいつもギブ・アンド・テイク。退職するからといって、前職場とはケンカ別れではなく円満退職にしたいものです。
組織や上長の意向も汲みながら、慎重に事を進めましょう。
4.最後に
今回は、退職の意志を伝えてから退職日までの期間であるノーティス・ピリオドについてお伝えしました。
あまり注目されないポイントかもしれませんが、転職の際には必ず必要になってくる情報ですので、ぜひ心に留めておいていただければ幸いです。
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