LinkedIn(リンクトイン) を通じた詐欺が増加中!活用しながら自分を守るには
こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
ビジネスSNSとして便利なLinkedIn🄬(リンクトイン)。
弊社でも求人掲載やスカウティング、ネットワーキングにと大いに活用しております。
ただ残念なことに、リンクトインを通じての詐欺被害が世界的に急増しているという報告があります。
昨年2024年には、日本で483億円相当のビットコインが不正流出したというニュースが話題になりましたが、それもリンクトイン経由での求人詐欺に端を発しているそう。
リンクトインを純粋に利用する人々にとってはなんとも厄介な存在ですよね。
今回はそんなリンクトインのユーザーが悪質な詐欺に騙されないための対策・方法についてお届けしてまいります。
【過去ブログ】こちらのブログで、シンガポールによくある詐欺についてチェック!
チョット待って、それSCAMかも!?シンガポールで増加する詐欺の手口
【目次】
1. リンクトイン詐欺といっても種類は様々
2. 過去のケースから手口を知る
3. 詐欺から身を守るための対策
4. 最後に
1. リンクトイン詐欺といっても種類は様々
リンクトインがビジネスSNSであることから、特に求職関連での詐欺を想像しがちかもしれませんが、リンクトインを通じての詐欺行為は実に多種多様。
仮想通貨詐欺と採用詐欺が最も多いとは言われていますが、他にも投資勧誘や国際ロマンス詐欺、偽の技術サポートを謳ったものや、遺産相続、機密情報狙いのものまで様々です。
種類は色々あれど、総じて言えるのは、個人や所属先の情報あるいは金銭を要求して騙し取ることを目的としています。
近年こういった行為・被害が広がる傾向にあるのは、リンクトイン利用者が増え詐欺グループにとってターゲットが増加したことや、ビジネス利用であるため見知らぬ相手でも信用しやすいプラットフォームであること、また人員不足により労働市場が売り手市場であることなどが原因として指摘されています。
リンクトイン詐欺に関しては、利用者層の特性上、被害者は若年層に多いそう。
新たな出会いや就労の機会に希望を見出す人を絶望に落とす、道義的にも許されない卑劣な行為です。
2. 過去のケースから手口を知る
詐欺師はリンクトインでどのように悪事を仕掛けるのでしょうか。
過去にあった例をもとに、見ていきましょう。
1) 「魅力的な求人」
先述のビットコイン不正流出事件は、詐欺師がまず暗号資産関連企業の社員に「高待遇な求人」の情報をもってリンクトイン上で連絡。求人に応募した被害者は、偽・採用プロセスを通じてマルウェア(悪意のあるプログラム)にかかり、詐欺師は被害者のパソコンやシステムへのリモートアクセス権の入手に成功。巨額の不正送金の被害に遭ってしまった、というものでした
2) 偽名スパイ
見知らぬ相手のつながり申請を承認したところ、実はその人物の中身が競合企業のスパイ / 個人的なライバルだった…という事例もあります。個人の信用を貶めたり、その先にある所属企業の機密情報を目的とするものであったりします。また、有名人だと思って繋がったら偽物だった、というケースも
3) 架空の投資勧誘
見知らぬ人物から「間違いで」メッセージが届いたので丁寧にも返信したところから会話が始まり、信頼関係が生まれたところでアプリなどの投資プラットフォームを勧められる。アプリを使い始めて間もないうちはリターンが増えるように仕向け、被害者に更なる追加資金の投資を勧める。追加での投資資金が入ったらお金が消え、相手とも急に連絡もとれなくなる、というケース。暗号通貨、外国為替、オプション取引などを謳ったものが多いようです
これらは代表的な事例であり、実際はより巧妙に仕掛けられている可能性もあります。
基本的には投資やネットワーキングに見知らぬ人からの連絡・申請には応じない姿勢を貫いていれば問題ないかと思いますが、求職関係は真贋の見極めが難しいのではと個人的には感じてしまいます。
3. 詐欺から身を守るための対策
「怪しい人や情報は疑う」という基本姿勢を貫いても、やはり限度があります。
リンクトインに限らない話ではありますが、ぜひ以下のことを実行して被害に遭う可能性を少しでも低くしましょう。
・相手や情報の信頼性を確認する
相手(企業 / 個人)を知らない場合は、その人物が本物か、信頼に足る人物か見極める必要があります。見るべきポイントとして「プロフィールに矛盾がある」「個人情報が少ない」「他アカウントとの関わりが少ない」といったものは赤信号です。
また、公式企業サイトや信頼できる採用ページにリンクされているかも確認しましょう。いかにもホンモノらしい企業サイトや、実在の企業名を騙る者も存在します。
相手が使用するプロフィール画像もフリー素材である可能性があります。これにはGoogle画像検索が有効です。
なおリンクトインの、本人であることを証明する認証バッジ(下の画像)がプロフィール氏名の横に付いていると、安心材料のひとつになります
・相手が顔を出せるか確認する
面談で顔を見せないエージェント、面接に応じない会社、メールやメッセージングサービス経由でしか連絡を取ってこない会社も怪しいと見ましょう
・的の外れたスカウティング
ご自身の経歴やキャリアと大きく外れたオファーが来た場合は、無作為抽出によってメッセージを送られた可能性があります
・金銭の話が出たら赤信号!
本物の企業やリクルーターが支払いや銀行口座情報、機密データを前もって要求することは決してありません。転職などの場面に限らず、金銭や機密情報を要求するなど異変を感じたら、すぐにそのアカウントをブロックしてリンクトインに報告しましょう
・個人情報の提供には慎重に
インターネット上に過度な個人情報の掲載は控えましょう
・リンクトインのプライバシー設定を見直す
プロフィール情報の公開範囲を最小限にすることで、ターゲットにされるリスクを減らせます
・セキュリティソフトを活用する
フィッシングサイトをブロックできるセキュリティソフトの導入も有効です
・ヘンな日本語はクロと疑う
これは個人的に思うところですが、海外から見て日本語という障壁の高い言語ゆえにスクリーニングしやすい部分もあるように思います。「てにをは」の用法がおかしかったり過剰な敬語などがある連絡は、レッドサインです! 実はこれは英語でも同様らしく、詐欺関連のメッセージは語彙や文法がおかしなことが多いようです
また、リンクトインを利用して採用活動などを行う企業側にとっても、この問題は看過できません。
勝手に企業名を騙り、会社の名を傷つけられる危険性を含んでいます。
求人広告を公式サイトとリンクしていることを確認できる仕組みを整えたり、採用プロセスを明確に提示して透明性向上に努めるなど、求職者に安心して利用してもらうための工夫が求められています。
4. 最後に
シンガポールで報告される詐欺の中でも最も多いのが求人詐欺。
その便利さ故に詐欺行為にも利用されてしまうリンクトインですが、リンクトイン社でも不正な求人広告を早期に検出するアルゴリズムの改良などが進められており、ユーザーの被害を減らすよう取り組んでいます。
ただ、どれだけ対策を取ってもそれを巧みにかわしてくるのがインターネットの世界です。
ぜひ私たち個人も、常に警戒感をもって利用したいものです。
弊社リーラコーエンの名を勝手に騙る業者もございます。
怪しい連絡が来ましたら、ぜひ弊社に確認の意味でもお知らせいただけますと幸いです。
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