シンガポール、国際イノベーションスコアで世界1位に!

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

先月、アメリカが主催する世界のイノベーションを格付けしたランキング「2025年国際イノベーション・スコアカード」でシンガポールが第一位を獲得した、という嬉しいニュースがありました。

イノベーションやデジタル社会など、この1年を振り返っても様々な分野で世界上位をマークし続けているシンガポール。

今回は、本格付けの詳細とシンガポールの受賞理由を振り返ってみたいと思います。


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【目次】
1.国際イノベーションスコアとは
2.2025年今年のトップ10位
3.シンガポールの受賞理由
4.企業や労働者への影響
5.最後に


1.国際イノベーションスコアとは

国際イノベーションスコアカード(Global Innovation Scorecard)とは、アメリカで行われるCESの主催機関コンシューマー・テクノロジー・アソシエーション(CTA)が2年に一度発表しているランキングで、各国のイノベーション環境を評価するものです。


世界74カ国・地域を対象にした今回のスコアカードでは、人口統計的要因から政治的・文化的要素、宗教・移動・情報・表現の自由、環境・法制度の健全性といった大項目から、労働力の教育水準や、ビジネス創出のしやすさ、規制環境、税制などの小項目までのイノベーションを促進する17の要素に基づいて国々を比較します。

特に、テクノロジーの発展を後押しする政策や、スタートアップ支援、デジタルインフラの整備といった観点が重視されました。

シンガポールは今回、上位25カ国・地域を指す「イノベーション・チャンピオン」に選ばれ、総合スコア3,529点で見事1位を獲得しました。


2.2025年今年のトップ10位

以下が今年2025年のトップ10位までです。

ビジネス環境からブロードバンド、税制、環境配慮、デジタル推進力、人材育成など一つ一つの項目において最高評価となるA+から最低Fまでの評価で最終獲得ポイント、ランキングが決定されます。

それぞれ獲得したポイント数も見ていきましょう。
 

1. シンガポール

3,529

2. アメリカ 3,410
3. ニュージーランド 3,352
4. スウェーデン 3,352
5. スイス 3,313
6. カナダ 3,275
7. ノルウェー 3,273
8. 英国 3,235
9. アイスランド

3,165

10. エストニア 3,156


シンガポールは2位のアメリカからおよそ100ポイント差をつけた受賞となりました。

このほか、アジアでは日本が17位という結果で、韓国は18位にランクインしています。


3.シンガポールの受賞理由

シンガポールは実際どのような項目で好評価だったのでしょうか。

受賞理由を詳しく見ていきましょう。


まず、ビジネス環境の「レジリエンス」を指す強靭性、「デジタル推進力」「法的環境」「税制」の4項目では最も良いA+評価を受けています。

同国が打ち出すビジネス政策とデジタルフレームワーク、そして規制の障害を最小限に抑える法制度は、イノベーションの発展を促す環境を整えているという評価が得られました。


次に、A評価と好評価だった項目は「多様性」「遠隔医療」「越境データフロー」「ブロードバンド」でした。

シンガポールの大企業からスタートアップ、多国籍企業、中小企業など様々な企業の多様性を促進しながら全域的な5G導入を進め、遠隔医療、AI、ブロックチェーンといった最先端技術の導入にも積極的であるといった姿勢が大きく評価されての受賞となりました。

 

4.企業や労働者への影響

今回のイノベーションスコアで世界1位となったことは、シンガポールがグローバルなイノベーション拠点としての信頼性をより一層高めた結果となりました。

その結果、当地でビジネスを行う企業や活躍する人材にとっては以下のようなメリットが期待できると言えます。


投資家の信頼向上:安定した経済環境と企業支援策により、海外からの直接投資が増加する可能性が高まります

高度なスキルを持つ労働力の確保:優れた教育機関と人材育成プログラムを活用し、質の高い労働力を確保できるでしょう

テクノロジー & スタートアップエコシステムの拡大:政府の助成金やインキュベーションプログラムを通じて、さらなる成長が見込めるでしょう

国際的な協力の強化:デジタル透明性やAIを活用したソリューションのリーダーとして、海外のテクノロジー企業との提携が増加する可能性が期待できます

高度スキルを持つ専門職の需要増加:AI、サイバーセキュリティ、フィンテック、デジタル変革関連の職種が成長し続け、その分野に強みを持つ人材にとってはさらなる活躍の場が増えるでしょう

リモート & ハイブリッドワークの拡大:高度なブロードバンドインフラとデジタル対応力により、より柔軟な働き方が可能になるでしょう

キャリア成長の機会向上:企業の拡大に伴い、トレーニングやスキルアップの機会も充実し、成長の機会・キャリアアップもしやすい環境が期待できるでしょう


5.最後に

今回は、国際イノベーションスコアでシンガポールが世界1位を獲得した話題について、詳しくお届けしてまいりました。

日頃のデジタル化社会推進への取り組みやAIへの投資などによる積極的な取り組みへの評価が浮き彫りとなった結果でした。


このようなランキングでトップに立つこと自体は大きな成果ですが、シンガポールがこの地位を維持していくことも今後の課題です。

研究開発や、教育、デジタルインフラへの継続的な投資が必要不可欠となってくるでしょう。

企業は研究開発にますます積極的に取り組み、当地で働く私たちも、変化する市場に適応するためにリスキリングを積極的に進めていく必要があります。


グローバルイノベーションを推進する「イノベーションチャンピオン」として、シンガポールがどう国際社会を牽引していくのか。

これからもその動向を注意深く見守っていきたいと思います。

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