【来星から間もないあなたに!】DPホルダーのためのシンガポールでのお仕事探しマニュアル
こんにちは!
リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
昨年のCOMPASS移行後ということもあり、外国人向け就労ビザの発給条件は厳しさが続きますが、DPホルダー向けのWork Permitであれば比較的就労のハードルは低いと言えます。
そこで今回はDPホルダー向けに、シンガポールでのお仕事探しについて一からご説明してまいります!
【目次】
1.シンガポールでDPホルダーが働くためには
2.仕事探しを考えてから就労までの流れ
3.日本人DP向けにはどんな求人があるの?
4.最後に
1. シンガポールでDPホルダーが働くためには
2021年以前はDPホルダーはLOC(The Letter of Consent)を得て働くというスキームが定着していましたが、2024年1月現在はWork Permitを得ての就労が可能です。
(以前からLOCを得て働いていたという人も、ビザ更新のタイミングでWork Permitに切り替える必要があります)
Work Permitというと、出身国や業種が定められているという印象をお持ちの方も多いと思います。
これらが指すWork Permitと、DPホルダー向けのWork Permitは名称こそ同じものの内容は非なるものと捉えておいてください。
ややこしいですよね。
DPホルダーであれば出身国は不問ですし、業種にも特別な縛りはありません。
ただ、DPホルダーを雇うにあたり、企業側にはいくつかの条件が課されます。
まずはQuota。
これはシンガポール人・シンガポールPRホルダーを雇用すると、シンガポール政府から企業に外国人の採用枠を与えるという仕組みです。
この数字は業種により異なりますが、求職者の立場からはざっくり、シンガポ―ル人・PR2~3人の雇用につきWork Permitが1枠発生すると捉えておけばOKです。
またWork Permitで雇用をすると、外国人雇用税(Levy)を納める義務が企業に発生します。
これらの事情から、Quotaの枠を持っていてそれを使う意思のある企業の求人のみ、DPホルダーは応募を検討することができます。
「Work Permitを得るにはDPを放棄しなくてはいけないのでは?」という質問を受けたことが何度かありますが、DPはあくまで居住のためのビザ、Work Permitは就労のためのビザとして、就労するには2つを保有することになります。
2.仕事探しを考えてから就労までの流れ
大まかな流れとしては、
情報収集 → 求人応募・選考 → 内定・手続き → 就労開始 となります。
情報収集
シンガポールでどのような仕事に就きたいか考えることと、実際転職市場にどのような仕事があるのかのリサーチを、同時に進めていきましょう。
どのような求人があるのか、また自身がどのような仕事に就きたいのか、これらどちらが欠けていても、何が自身にフィットするのか見えてきません。
そのため、この2つの軸は両輪で進めていくことが肝要です。
求人リサーチは、アジアdeオシゴト(旧お役立ち)求人サイトやSingalifeなど日系メディアの求人ページ、また転職エージェント各社の求人掲載ページなどが、その時流通している求人を見るのには手軽です。
シンガポールでの仕事探しにはJobStreetが有名ですが、ローカル向けの求人がほとんどなので、手っ取り早く日本人向け求人を見つけるには上記メディアがやはり効率的です。
また、最初から私たちのような転職コンサルタントに相談してしまうのもひとつの手です。
母国でする職探しと異なり、海外では日本人向けの求人情報自体が得にくいですし、未就労の方には聞きなれない独特の用語や商習慣・慣例もあります。
当地の情報に詳しいコンサルタントに相談することで、現在のマーケット感からあなたのキャリアが当地でどのように活きるかということまで、第三者の視点から情報を得られます。
ただ相性もあるので、複数の企業のコンサルタントと面談してみる、といったアクションも場合によっては必要かもしれません。
求人応募・選考
気になる求人を見つけたらさっそく応募しましょう!
現マーケット環境からいって日本人向け求人は希少ですので、多少ご希望とは異なっていても、ご自身の中で譲れるようであれば前向きに検討することをおすすめします。
応募してから企業による書類選考となりますが、結果が出るまでおよそ1週間程度を見ておきましょう。
もちろんこれより時間がかかるケースもあるので、1週間経ったからといって希望は捨てる必要はありません。
ちなみにご自身で直接企業に応募すると、選考落ちの場合、連絡自体がこないこともあります(どこで見切りをつけるかは個人の判断となります)。
書類選考が通過すると面接の場がもたれます。
面接は全体で1~2回のところが多いでしょう(3回実施するケースはあるものの少なめ)。
オンライン面接を実施することもありますが、内定までの面接選考の中で1度は対面の機会があると捉えておきましょう。
面接の場で英語使用、もしくは簡単な英語力チェックが入ることもございます。
多くの場合、英語での意思疎通がどのくらい取れるかを見ているので、その心づもりで面接に備えましょう。
新卒の就活とは違って筆記試験の実施は非常に稀ですが、募集ポジションによってExcelの使用レベルや会計知識を問う試験は過去実施されたケースもあります。
内定・手続き
晴れて選考通過となり内定を得たら(内定は一般的にJob Offerと呼ばれます)、内定通知と一緒に就労のための条件が提示されます。
形式は企業によって異なりますが、月額給与、入社日、福利厚生などが記載された書類があなた宛に届きます。
入社の意志があり、提示された条件に納得できるようであればサインをして内定受諾となります。
条件に関して疑問や交渉のご希望があるようなら、専属のコンサルタントにまず聞いてみてください。
内定受諾が完了したら、現職の方であれば現就職先に退職の意志を伝えます。
新たな職場への入社日は、現職とのコミュニケーションも取りながら決めていきましょう。
またDPホルダーですと、日本の職場を休職状態にある方もいます。
その場合は日本の就職先の上長や人事部に、退職までにどのくらいかかるか期間をあらかじめ確認しておきましょう。
Work Permitは申請から承認まで約1週間。早いと1~2日でおりるケースもあります。
承認されてから2週間以内での就労開始が定められているため、申請は入社日から逆算して計画的に行われます。
申請手続きは内定企業がしてくれますが、申請に必要な書類の提出を求められるので用意しておきましょう。
Work Permit申請に必要な書類はパスポート、DPカード、配偶者(メインビザホルダー)のFIN番号となります。あとは内定企業の指示に従いましょう。
なお、シンガポール国外でコロナワクチンを接種した方は、接種証明などを取得する工程を求められることもあるので、これも要確認です。
就労開始!
3.日本人DP向けにはどんな求人があるの?
求人は出ては消えてと流動的なので、ここではDPホルダー向けにどのような求人があるのか、その傾向をお伝えします。
Work Permitという柔軟性のある就労ビザなので、本来であれば様々な職種の求人があると言えます。
中には出張が頻繁にある営業職や技術系、管理職ポジションもございます。
ただ、現状としては配偶者の帯同でシンガポールに来られているという前提から、事務系・サポート系の求人が大半を占めます。
また、EPやS pass求人が実態としてほぼすべてフルタイム勤務のものであるのに対し、Work Permitは最低給与の定めがないという事情もあってパートタイム・時短勤務といったフレキシブルな勤務環境の求人もあります(ただそういう求人は非常に人気が高い!)。
英語力に関しては、日常会話レベル~ビジネスレベルを求める求人が多いです。
共通して言えるのは、「社内でのシンガポール人含めた様々な国籍の同僚と英語で意思疎通が図れるレベル以上は英語力が必要」ということです。
もし就職希望時期までに時間の余裕があるなら、英語(特に会話力)を磨いておきましょう!
4.最後に
DPをお持ちの方向けに特化してシンガポールでのお仕事探しの流れについてお届けしました。
私もDPホルダーの求職者さんを数多くサポートさせていただき、シンガポールでもキャリアを築きたいという想いをいつもひしひしと感じていましたので、彼・彼女らを応援する気持ちでこの記事をしたためました。
この記事が、当地でのキャリアの第一歩を踏み出す方にとって少しでも参考になれば幸いです。
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