シンガポールの独立記念日 ナショナルデーとは 2023年最新情報

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

早いもので6月に入り、あっという間に2023年も折り返しですね。

常夏のシンガポール、季節に大きな変化はありませんが、年間を通して様々なカラーのイベントやお祝い行事を楽しむことができることが特徴です。

中でも、国民にとっては8月9日のナショナルデーはとても大切な日。

数か月前からお祭りムードが少しずつ漂い始め、当日に向けて盛り上がっていきます。

つい先日から戦闘機の飛行練習も始まりましたね!

今回は、そんなナショナルデーについて詳しくお届けいたします。


【目次】
1.シンガポールのナショナルデー(National Day)とは?
2.2023年のテーマ
3.イベント内容、どんなことをするの?
4.最後に


1.シンガポールのナショナルデー(National Day)とは?

タイトルにある通り、ナショナルデーとは、シンガポールの独立記念日のこと。

毎年8月9日は祝日となっており、国を挙げて様々なイベントを通して盛大に祝います。

1965年8月9日にマレーシア連邦から脱退して独立したシンガポール。

初代リー・クアンユー首相からゴー・チョクトン首相、そして現在のリー・シェンロン首相が率いる国家として、今年は58回目の独立記念日となります。


当日は朝からシンガポール国旗をイメージした赤や白い色の服を着て外出をする慣習があります。

国旗の赤は「普遍的な親愛と国民の平等」を表し、白は「永遠の高潔」を表すそう。

ちなみにシンガポールでは、旧正月の期間にも赤い色を身にまとう慣習がありますが、こちらは魔除けや縁起の良さを意味します。

同じ赤い色を身にまとうのでも意味合いが異なっています。
 
7月に入ると、住居の窓からシンガポール国旗を掲げる家が増えてきます。

特に国営住宅(HDB)の中には、ほとんどの家で国旗を掲げていることもあり、ずらりと等間隔で掲げられた国旗というシンガポールならではの景色を見ることができます。

なおこの国旗、掲げられる期間が9月30日までと決まっており、期間を過ぎると罰金が課されるそう。

まさに、この時期だけの風景ですね。


さて、ナショナルデー当日の見どころといえば、ナショナルデーの式典や一連のイベント(NDP:ナショナルデーパレード)です。

昨年は新型コロナウイルスの規制緩和後にニューノーマルへ大きく舵取りを行う節目の年の式典として、「Stronger Together, Majulah」というテーマの下、マリーナベイフロートで開催されました。

当日を締めくくる夜の花火も圧巻でしたね!

今年はどのようなイベントになるでしょうか。

早くも期待が高まります。


2.2023年のテーマ

つい先週、今年のテーマが発表され、今年は「ONWARD AS ONE」に決まりました。

自信を持って前を向き、シンガポール国民が一致団結して共通の未来を築いていくという意味が込められています。

ちなみに、昨年のテーマにあった「majulah」という言葉を英語に訳すと「Onward(前へ進む)」だそう。

ナショナルデーの企画委員会は、今年のテーマのキーワード「Onward 」には、シンガポールが前途の課題に対して柔軟かつ弾力的であることに焦点を当てており、「as one」は、包括性と団結の重要性を強調しているとしています。

テーマを訴求するためのロゴには前を向いたライオンや58周年の数字、そして民主主義、平和、進歩、正義、平等といった国家の理想を5つの星が描かれています。


テーマと併せて発表されるのが、毎年のテーマソングです。

今年のテーマソングは、「SHINE YOUR LIGHT」です。

昨年に引き続き、シンガポールの有名作曲家であるDon Richmond氏が作曲しました。

シンガポール人が一致団結して生き生きと前へ進んでいく様子がアップテンポな曲調に表れています。

今年はシンガポールのラッパーShigga Shay氏も楽曲の制作に参画しており、ミュージックビデオの監督も務めているそうです。
 
実際の動画はこちらよりご覧ください。


3.イベント内容、どんなことをするの?

さて、今年はどのようなイベントが予定されているのでしょうか。

実施委員会によると、今年は8月5-6日の週末、そして9日当日にイベントが開催されるそうです。

週末の2日間では、べドック、ジュロンウェスト、トアパヨ、ウッドランドとタンピネスなどといった島内各地にてライブやカーニバル、そして家族で参加できるスポーツイベントなどが予定されています。


そして当日の9日は、イベントが目白押し。

今年は、メインの式典が前年のマリーナベイフロートに代わり、3年ぶりにパダン・スタジアムで開催されます。

収容人数は、なんと約27,000人。

シンガポール空軍の創設55周年を記念した航空ショーや、デジタル・インテリジェンス・サービス(DIS)のマーチングコンテントの初登場などが見どころ満載となる予定です。

また、おなじみの戦闘機の飛行パフォーマンス、そして国旗を掲げたヘリコプターのフライパスト、レッドライオンのパラシュートパフォーマンスなども行われる予定とのことです。

華やかな打ち上げ花火もとても楽しみですね。


イベントに先駆けて、先月29日よりシンガポール国民やPR保持者限定でのチケット申し込み期間も始まりました。

後日抽選が行われ、当選者のみにチケットが送られるそうです。

それぞれのイベントのより細かな内容や時間、実施エリア等の詳細は追ってNDPホームページにて発表されるそうですので、こまめにチェックしてみましょう。


4.最後に

今回は、シンガポールのナショナルデーについて、今年の情報も交えてお届けしました。

ナショナルデーは国民にとって、シンガポールが歩んできたこれまでの歴史を振り返りながら、この先の未来に想いを馳せるとても大切な1日です。

私も当地でお祝いするのが3回目となりますが、コロナ禍から少しずつ、着実に力強く歩んできたシンガポールの新たな節目の一日を迎えることが今からとても楽しみです!

当日は晴れやかな気持ちでお祝いしたいと思います。

皆様にとっても、シンガポール生活の1ページとして素敵な思い出になりますように。

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