シンガポールとマレーシアのインター校事情を比較 通わせてみて実感した両国の違いとは?
こんにちは!
リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
前回のブログで自己紹介をさせていただきましたが、約12年にわたり主に中国・上海、マレーシア・クアラルンプール、シンガポールの3ヶ所で子育てをしてきました。
今回はその中でも、マレーシアとシンガポールでの教育について、両国でインターナショナルスクールに通わせた経験からお伝えしてまいります!
【目次】
1.我が家の教育ヒストリー
2.違い その1:生徒の顔ぶれの違い
3.違い その2:マレーシアはインター校が選びたい放題!
4.違い その3:日本人がより多く暮らすシンガポール
5.最後に
1.我が家の教育ヒストリー
我が家には現在12歳、9歳の男児二人がいます。
上海では長男が乳幼児期を過ごしましたが彼に記憶はなく、マレーシアに来たのが長男3歳、次男は1歳になったばかりという頃でした。
最初は自宅近所のローカルのプレスクールに入り、その後、英国式のインターナショナルスクール(以下インター校と略)に二人とも入学。
シンガポールに来てからはIPC・IB(国際バカロレア)カリキュラムのインター校に通っています。
海外に暮らす場合、日本人学校も選択肢のひとつとして当然挙がりましたが、我が家の場合、海外滞在が長くなることが予見できたことなどの理由からインター校への進学を選択しました。
マレーシアで1校、シンガポールで1校経験したのみの我が家に、大きな声で両国を比較できる資格はないかと思いますが、両国の事情も交えながらお話させてください。
2.違い その1:生徒の顔ぶれの違い
シンガポールとマレーシアのインター校の最大の違いは、地元ローカル生徒の有無だと個人的には思います。
シンガポールは公教育が非常に進んでおり、アカデミックにおいて世界トップレベルであることは言わずもがなでしょう。
またシンガポール人子女は公立学校、認可私立学校に通うことが政府から義務付けられています。
一方、マレーシアでは公教育・インター校、両者を気軽に比較して選ぶ風潮がありました。
現に子どもたちが通っていたインター校も生徒の半数はマレーシア人家庭の子女でした。
そのうち中華系マレーシア人が多数を占めており、そこには彼らの教育熱の高さや経済的余裕という背景があると思います。
従って、マレーシアにいた頃は我が家はローカルのご家庭と知り合うことが多く、彼らを通じてマレーシアのことを深く知れたことは、現地で暮らすにおいてとても有益でした。
そしてシンガポールでは学校関係であまりローカルの方と知り合う機会は少ないと言えます。
逆に言えば、周りはエクスパット(expat)ファミリーだらけなので、お互い外国に暮らす身として分かり合える部分が多いのも、それはそれで楽しいと感じています。
3.違い その2:マレーシアはインター校が選びたい放題!
シンガポールにあるインター校は大小合わせて約60。
人口の少なさや面積の狭さを考えると十分数多いと言えますが、マレーシアは数だけで言えばインター校の多さで圧倒しています。
新設校もどんどんできている環境ですがおよそ150校、クアラルンプールとその郊外だけでも100校程度あります。
上に書いたようにローカルのご家庭もインター校に通うことが一般的なことも手伝ってか、年間の学費は40万円~300万円とかなり幅広い印象です。
教育費がとにかく高いシンガポール側から見れば、非常に魅力的な価格と言えるでしょう。
また、学費や生活コストのリーズナブルさから、教育移住、母子留学で来られている方もシンガポールより多い印象でした。
ただ、インター校と謳っていても構成はローカルの生徒にローカルの教師がほとんどという、「ローカルインター」と呼ばれる、私立学校との違いが曖昧なところもマレーシアには数多くあります。
どの国でも言えることですが、平日の、生徒たちがいる時間帯に学校見学して、イメージを具体化しておくことは非常に大事だと思います。
4.違い その3:日本人がより多く暮らすシンガポール
2022年10月の外務省統計では在マレーシア邦人は2万4,545人。
在シンガポール邦人は3万2,743人とあります。
数にしてそう大きな違いは無いように見えますが、両国の人口から考えるとシンガポールに住む日本人がどれだけ多いかが伺い知れます。
またマレーシアではリタイアメントビザが以前多く発行されていたりと在住邦人の世代が幅広いことに対して、シンガポールは駐在員などの現役世代が多数を占めることは、ビザを取り巻く環境から想像できます。
現役世代が多ければそれだけ学齢期の子女も多く、それが日本人学校が2校も存在する理由ではないでしょうか。
(マレーシアにも日本人学校は点在しますが、大規模校はクアラルンプール郊外の1校のみ)
これもマレーシアでは考えられなかったことですが、シンガポールで現在通うインター校では週4時間の日本語の授業があります。
マレーシアでは週3時間を中国語、週1時間をマレー語にあてられていましたが、そっくり今は日本語授業になった形です。
マレーシアは英国式カリキュラムの学校が多く、シンガポールはIBカリキュラムの学校が多い、ということも多分に影響しているかと思いますが、母語・日本語の教育に不安を感じていた我が家にとっては渡りに船でした。
日本人が多いということは、巡ってこういう恩恵もあるのだな、とシンガポールに来てみて感じた次第です。
5.最後に
シンガポールとマレーシア。
日本国外でインター校を選ぶ選択肢としてどちらもポピュラーだと言えますが、両者には国それぞれの背景や事情などから、大きな違いがあります。
一方で各家庭、方針や条件は異なれど、大切なお子様に良い教育環境を用意してあげたい、という親心は共通かと思います。
私も親の立場で、今後も教育関係の内容もお伝えしていきたいと思います。
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