インター生の日本語教育どうしてる?~小学生の我が家の場合~

こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

海外生活15年目の我が家ですが、ずっと頭を悩まされているのが子どもの日本語教育です。

日本国外での生活が長く、子どもが最初に話した意味のある言葉も長男は中国語、次男は英語でした。

家族での会話は日本語中心ですが、現在小学生の兄弟間の会話は日本語と英語が半々。

何より、家庭での日常会話とアカデミックな内容には大きく乖離があり、ふだんの会話は問題なくても、本を読んだり勉強となると英語のほうがいい、といった声が我が子からあがってくることもちらほら。

インター校に通う海外子女は一体、どのように日本語を学べばいいのかというお悩みについて、試行錯誤にある我が家が回答できる立場にあるとは思えませんが、こんな方法があるよ、という参考情報を今回はお伝えしてまいります。


【目次】
1.音読に勝るものなし!
2.ありがたい、補習校の存在
3.学習塾などプロの力を借りる
4.インター校に日本語授業がある場合も
5.参考情報
6.最後に

 

 

1.音読に勝るものなし!

読書、それも音読が何よりも大切というのは、日本語に限らず英語学習でも言われることです。

小学生になった今ではその頻度こそ落ちていますが、子どもが本に興味を持つようになった1~2歳の頃から、最初は私が読み聞かせをし、子どもが文字を読めるようになってからは一緒に読むようになって今に至ります。
 

長男は小さな頃から読書が好きで、何度も同じ本を読んであげていたら、文字を覚える前から内容を一言一句違わず記憶し勝手にページをめくりながら読み上げていたのには驚きました。

一方で、読書嫌いの次男からは本を読んでとせがまれたことが一度もありません(悲)。

毎日音読の宿題を見張るので私も精一杯なので、個性には抗えない…と感じています。
 

すぐに成果が出るような単純な話ではありませんが、読書・音読は言語学習に欠かせない手法だという確信はそのままに、今後も続けていってもらいたいと考えています。


2.ありがたい、補習校の存在


我が家は利用した経験がありませんが、海外で暮らしていると都市部にはたいてい日本語補習校なるものが存在します。

例えば私が暮らしていたマレーシア国内に補習校は3ヶ所ありましたが、日本人学校があるからと言って必ず存在するわけでもないようでした。

また3ヶ所の中でも最大はペナン校と、都市の大きさに比例するでもなく、また就労ビザの問題もあって運営を主にボランティアに頼らざるを得ない事情もあり、それぞれの土地のニーズによって独自の変遷を遂げているのではと推察します。
 

シンガポールにも日本人学校クレメンティ校内に補習校が開設されています。

ここはシンガポール教育省からも正式な教育機関として認定されているのだとか!

週末に、文部科学省のカリキュラムに沿って国語の教科書を用いて、言語だけでなく日本の伝統文化も学べるように授業が工夫されています。

また、日本人の少ない土地では、日本人のお友達を作るという機能も担ってることと思います。

アメリカで生まれ育った帰国子女の友人は、週末補習校の日本人の友人に会うのがいつも楽しみだったと話していました。

在住邦人が少ない土地ほど重宝される存在ではないでしょうか。


リンク:シンガポール日本語補習授業校
 

3.学習塾などプロの力を借りる

マレーシア生活の後でシンガポールに来た私は、当初シンガポールの日系学習塾の多さに大変驚かされました!

世界に拠点をもつ有名進学塾から独立系の学習塾まで、ざっと見で20ほどは存在するようです(マレーシア・クアラルンプール市内近郊では私が知る限り10弱といったところでした)。

それぞれの学習塾には対象年齢の違いや得意分野など特徴があります。

幼児向け、中学・高校・大学受験対策、国内/海外進学、日本人学校生/インター校生向けなど、それぞれのご家庭のニーズに合わせた学習塾選びができることが、ここシンガポールの魅力だと思います。

また、こういった学習塾には長年の蓄積で得た情報やデータが豊富はなず。

帰国受験の情報戦で不利な海外子女にとっても非常に心強いですよね。
 

一方で、シンガポールに限って言えば学習塾はオーチャードなど街の中心部に集中しており、該当エリアから離れたところに住む我が家にとっては少し不便と感じています。

また課外活動で放課後も忙しく、通塾が難しい…というご家庭もあることでしょう。

こういったご家庭には、オンライン学習塾・家庭教師も選択肢としてアリだと思います!

シンガポールは日本との時差も少ないので、そこも私たちには大きなメリットですね♪

オンラインで受けるという条件は日本国内にいる生徒さんと変わりませんが、海外子女向けに特化したオンライン学習塾・家庭教師サービスも数多く、講師の中には自身が同じ帰国子女という方も見えます。

生徒にとって頼もしい先輩的存在となることでしょう。

 


4.インター校に日本語授業がある場合も

我が子が通うインター校には週4時間、日本人講師による日本語の授業があります。

日本語を母語とする生徒向けの、「国語」の授業です。

日本語補習校さながらに、日本国内で使用されている国語の教科書に基づき、国語の指導だけでなく季節のイベントについて学んだりクラス内ディスカッションなども開かれ、授業のあいだはクラスルームが日本の学校さながらです。

ずっと英語環境の中、生徒にとっては母国語でホッとできる空間でもあるのではないでしょうか。

IB(国際バカロレア)の科目に日本語があるので、IBカリキュラムの学校には用意されていることが多いようですが、日本語科目が小学校~高校まで一貫して実施されるかどうかは学校によって変わるようなので、長く在籍する予定のあるご家庭は選択時、注意しましょう。

また中には、受講に追加で料金が発生する学校もあるそうです。

 

5.参考情報


情報量の多さで私が頼りにしているウェブページをご紹介しますね。
 

公益財団法人 海外子女教育振興財団
https://www.joes.or.jp/
海外子女・帰国子女教育の振興を図るため、 外務省および文部科学省の許可を受け、海外で経済活動を展開している企業・団体によって設立された財団法人。

日本の教科書の無償配布や海外赴任前~帰任後のアフターフォローまで、情報やサービスが網羅されています。
 

帰国生のミカタ
https://kikokusei-mikata.com/
シンガポール在住邦人で知らない人はいないであろう、Singalifeの発行企業による海外子女教育・受験に特化した情報・サービスを提供されておいでです。

帰国受験を検討するための具体的な情報が豊富に掲載されていて、とても参考になります!


6.最後に

海外子女にとって大きなテーマである、日本語教育。

各家庭の方針あってのものですので万人に有益ではないかと思いますが、私が利用・検討したことがある選択肢をご参考までにお伝えいたしました。

我が家の子どもたちも現在進行形にあり、明確な答えはありません。

むしろ良い方法を見つけたら、私にも教えていただきたいくらいです!

ただ、あくまでこの情報が、今後のお子様の教育の方向性を考える一助となれば幸いです。

 

===============
日系の人材紹介会社リーラコーエン シンガポールは、

シンガポールでのフルタイムやパートタイムでのお仕事紹介だけではなく、あなたに合わせたキャリア構築・面接対策などを無料で承っております。

納得のいく転職を、経験豊富なキャリアコンサルタントが最後までご支援させて頂きます。

シンガポール国内転職・キャリアアップに興味をお持ちの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。

★☆最新求人方法はこちらから★☆

また、就労や生活情報など、シンガポールでの時間をより豊かにするための最新情報をブログにてお届けしています。

どうぞお見逃しなく!

シンガポール転職に関する記事はこちらから
シンガポール生活情報の記事はこちらから
シンガポールでの子育てに関する記事はこちらから

またこのブログ内容は、フェイスブックおよびインスタグラムでも配信しておりますので、

是非いいね・フォローをお待ちしております。

>>ついにチャンネル登録者3,500名突破<<<

毎週、シンガポール拠点とその他アジア拠点からお届け!

動画で"海外で働く・生活する"を知る、Reeracoenチャンネル

ぜひチャンネル登録・イイね!を宜しくお願い致します。

最新の動画:【海外就職】よくある質問 / 最適な時期・入社までの期間・在宅勤務・休暇申請・医療費etc...