周りで増えてる?親子・母子留学 シンガポールならではのメリットと事情
こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
インター校に子どもを通わせていると、時折出会うのが母子のみで暮らして教育を受ける母子(父子)留学のご家族。
教育熱の高い中国、韓国からの家族が多いように思いますが、日本人でも近年、パンデミック後は特に増加しているように感じるのは私だけではないはず。
以前私が住んでいたマレーシアはそういったご家族と出会う機会がとりわけ多かったのですが、ここシンガポールでもお見かけします。
そこで今回は、シンガポール×母子留学というテーマでお届けしてまいります。
【目次】
1.シンガポールでは「母子」留学のみ!?
2..母子留学先としてのシンガポール。注意点は?
3.保護者ビザ(LTVP)について~就労可能!?
4.最後に
1. シンガポールでは「母子」留学のみ!?
親子留学という言葉を聞いたことはありますか?
母子留学と同列で語られますが、両者には明確な違いがあります。
親子留学の場合は子だけでなく親の就学も目的であるのに対し、母子(父子)留学は子の教育にフォーカスしています。
また、前者は週~月単位の短期間であるのに対し、後者は年単位の長期間に渡るものです。
前者ですと行先として人気なのはフィリピン・セブ島やハワイなどでしょうか。
親も子も現地語学学校に通い、短期間で英語力向上を目指すというのものです。観光・レジャーがセットになっていることも多いですね。
一方、母子(父子)留学は、子の教育が第一目的です。英語圏などの国であれば現地校、ここアジア界隈ではインター校に通わせるのが一般的です。
一般的に父子でなく母子留学と呼ばれるのは、やはり子の帯同は圧倒的に母親が多いという現状があるからでしょう。
マレーシアではごく少数ながら父子留学のケースも聞いたことはありました。
ただ当地シンガポールでは、文字通り「母子」に限定されます。
というのも、シンガポールでは保護者ビザは子の母親もしくは祖母にしか下りないのです。
もしパパさんが子どもの教育移住に帯同したいと考えたら、当地では就労ビザを取得するほか方法はありません。
なんだか厳しいような気もしますが…ビザ事情としては、現行のようです。
2.母子留学先としてのシンガポール。注意点は?
シンガポール教育省および入国管理局が2023年1月にとった統計では、シンガポール国内に滞在する外国人学生ビザ(Student Pass)保有者数は79,300人で、前年より25%増加しているそう。
この数字には大学生など単身の留学生も含まれますが、この国の人口から考えると外国人留学生はそれなりに多いと言えるでしょう。
母子留学先として人気国のひとつであるシンガポール。
その魅力と言えば、教育水準の高さ、気候・治安の良さ、(欧米諸国に比べて)生活費が抑えられること、日本へのアクセスの良さなどが挙げられます。
では母子留学を検討したらどのような流れを辿るのでしょうか?
まず、実際に渡航したい時期から逆算して早くて1年~遅くて半年前には動き出しましょう。
ネットなどでの情報収集を済ませたら、次は現地留学エージェントに詳しく話を伺うのがベストでしょう。
当地には留学エージェントも複数あり、母子留学に強いエージェントさんも存在します。
いくつか面談を通してフィットするエージェントさんを見つけられたら、心強いですね!
インター校選びは特に重要なポイントかと思います。
母子留学の場合、お子さんに発行されるビザは外国人学生パス(Student Pass)ですが、学校によってはこれを発行しない方針の学校も存在します。
Student Passを発行してくれる学校の中から留学先を選択するようにしましょう。
また入学の際、学校によって入学試験の有無も分かれます。
こちらもお子さんの英語力に大きく左右されますので、学校選びの大きな要素のひとつとなってきます。
それに人気校にはたいてい入学を待つ生徒がずらりと並んだWaiting Listが存在するので、早めのアクションがベターです!
母子留学を選ぶ理由は人それぞれかと思いますが、注意しておきたいのは日本に戻って帰国受験を狙う場合です。
帰国子女の定義は、学校によって大きく異なります。
中には、帰国子女枠で受験するには親の海外勤務証明を提出しなくてはならない学校もあるので、母子留学から帰国受験を希望する場合は自分たちが受験資格に該当するかどうかの確認が必須です。
3.保護者ビザ(LTVP)について~就労可能!?
外国人学生ビザ(Student Pass)の保護者ビザに相当するものを、シンガポールではLTVP(Long-Term Visit Pass)と呼びます。
ただLTVPにもいくつかの種類があるため、一般的にはGuardian Visaと呼ばれることが多いと思います。
LTVP Guardian Visaは申請時、21歳以上のシンガポール人もしくはPR(永住権保持者)の後ろ盾が必要となります。
このことからも、現地留学エージェントを利用することが大半かと思われます。
子のStudent Passが取れてから、以下の書類を用意して申請となります。申請から承認までだいたい6週間ほどかかります。
・本人のパスポート顔写真ページ
・出入国カード(該当する場合)
・結婚証明書 or 離婚証明書
・パスポートサイズの顔写真
・子ども(もしくは孫)の出生証明書、パスポート顔写真ページ、Student Pass
この保護者向けLTVPについて最も特殊なことは、就労可能であることです。
正確に言うと、2年目以降からWorkPermitを得て働くことができます(2024年3月時点)。
最初の年はお子さんと過ごす時間を優先するとの意向から就労はできませんが、実質1年のキャリアプランクを挟めばまた働くことができるなんて、他の留学滞在先ではなかなかない施策のように思います。
それにシンガポールの生活コストも例外なく上昇してきているので、家計も助かりますよね。
出身国や業種は問わず、帯同者ビザ(Dependent Pass)の方々が働くのと似た条件での就労が可能です。
■Parents accompanying a child studying in Singapore(シンガポール労働省Webページ)
弊社は、Work Permitを得ての就職サポート実績が数多くございます。シンガポールでの再就職をご検討されたら、ぜひ弊社コンサルタントにご相談ください。
4.最後に
個人的にはコロナ禍明け以降、特に増えてきたと感じる親子・母子留学家庭。
お子さんに国際感覚を身につけさせたい、教育の選択肢を与えたい、活きた英語を学ばせたいなど理由はさまざまかと思いますが、シンガポールなら日本と同水準の生活レベルを維持しながら教育移住が叶います。
とはいえ国を超える移住には不安やトラブルが付きもの。
しっかり下調べした上で確実に実現できるよう、心より応援いたします。
そしてもし就職を考えられたら、ぜひ弊社をお頼りください。
お仕事探しの面からしっかりサポートさせていただきます!
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