こんにちは。

リーラコーエン シンガポールの平林です。

 

今年、最も多く弊社に寄せられたご相談の一つが「就労ビザ(EP)取得」についてです。

外国人を採用する上で必須となる就労ビザの取得に対し、多くの企業様が悩みを抱えていらっしゃったようです。

 

今回は実際のEP申請～カード取得までの手順を、プロセス毎にまとめました。

既にご存知の内容も多く含まれるかと思いますが、注意点を含めて記載しておりますので、ご参考になれば幸いです。

 

関連記事:

取得が難しいって本当?シンガポール就労ビザ(EP)について

 

目次

1. 申請前に必要な手順 (MyCareersFuture掲載) 

2. EP申請手続き、申請費用

3. 仮承認(IPAレター)取得後

4. EP発行

5. MOM訪問、カード登録

 

1. 申請前に必要な手順 (MyCareersFuture掲載) 

まず初めにEPを申請する前にMyCareersFuture(以下:MCF)への掲載が必要かを確認します。

MCFへの掲載概要に関してはこちらをご確認ください。

 

MCFへの求人掲載が必要な際は、こちらから企業の代表アカウントでログインを行い

必要項目を入力していきます。

 

EP申請はMCFへの求人掲載開始から28日以降に可能になりますので、

できるだけ早めの対応をお勧めしております。

 

求人内容については、TAFEPのガイドラインに沿って記載し、

EP申請金額を含む条件は掲載内容と同等である必要があります。

 

予めEP申請に必要な金額や条件を調べた上で、求人掲載を進めて頂ければと思います。

 

2. EP申請手続き、申請費用

MCFの掲載が無事に終了したら、いよいよEP申請に入ります。

企業の代表アカウントでmyMOM Portalにログインしましょう。

 

以前はEmployment Pass Online(EPOL)から申請手続きを行っていたのですが、

システム変更によりEP、Sパス、DP、LTVPの申請、発行、キャンセルはmyMOM Portalから行うようになりました。

 

ここで気を付けたいのが、申請前の画面中央部にある「Company Profile」についてです。

近年のEPリジェクト理由に「外国人を雇用するだけの十分な資金が認められない」が多く挙げられておりますので、

EP申請前には必ず最新の情報にアップデートされていることを確認しましょう。

 

申請ページはステージ1、2に分かれており、慣れていないとデータ入力だけで

約30分程かかりますので、まとまった時間を確保して行います。

 

すべてのデータ入力後、申請料 SGD105 を支払って申請完了となります。

GIROもしくはVISA/マスターカードでのお支払いとなり、申請回数が多い企業様はGIRO登録が便利です。

 

申請から仮承認(IPAレター取得)までは約3週間ほどかかり、

追加資料提出の申請があれば、提出後さらに3週間ほどかかります。

 

3. 仮承認(IPAレター)取得後

承認の連絡は申請者(登録者)のメールアドレス宛に届きますので、

EP Onlineにログインしてダウンロードを行います。

 

IPAレター内の以下の項目へ入力、署名を行い、

健康診断が必要な場合はIPAレター内のMedical Examination Formをプリントアウトの上、

医師からの署名が必要となります。(健康診断は必要ない場合もあります)

 

【IPAレター署名項目】

PartA : 申請者(EP対象者)の署名

PartB : ビザサポート企業の署名、社判

PartC : EAライセンス保持者の署名(人材エージェント経由で申請をした場合のみ)  

 

通常IPAレターの有効期限は承認日から6か月間となりますので、

その間に入国、健康診断、発行手続きが必要となります。

 

4. EP発行

EP発行に必要なデータは以下の通りとなり、EP申請同様にmyMOM Portalから行います。

 

【EP発行必要データ】

• パスポート情報
• シンガポールの住所、電話番号、Eメールアドレス
• Short Term Visit Passの情報(国外から入国の場合)
• Immigration Passの情報(国内で既にビザをお持ちの場合)
• EPカード送付先(オフィス住所もしくは居住所)
• カード受取人の氏名、連絡先、NRIC/FIN/パスポート番号
• 書名済のIPAレター

 

直近の変更で、SG Arrival Card(SG入国の際に記載するデータ)のアップロードも必要となりました。

最新情報についてはMOMのサイトをご確認くださいませ。

 

EP発行料 : SGD 225とMultiple Journey Visa料(必要に応じて) : SGD 30を支払い、発行手続きは完了です。 

 

5. MOM訪問、カード登録

EP発行完了後、2週間以内に必要に応じて指紋採取のためにMOMへ訪問します。

(MOMへの訪問可否についてはEP発行の際に表示され、過去にEPSCで指紋採取を行ったことがない方に該当します)

 

こちらからMOMの訪問予約を行い、以下のデータをプリントアウトの上訪問し、

写真撮影、指紋採取を行います。

 

【MOM訪問必要データ】

• Appointment Letter
• Notification Letter(EP発行後に受領するレター)
• パスポート(原本)

 

通常、MOM訪問から約4営業日ほどでカード配送スケジュールが受取人宛てに通知され、翌1営業日後に配送されます。

カードの配送状況に関しては、こちらから確認することが可能です。

 

最後に

今回は2021年12月時点のEP申請方法と注意点について記載いたしました。

申請方法(システム)や必要項目は随時変更がございますので、MOMのサイトでご確認いただけますと幸いです。

 

また弊社ではMCF求人掲載代行サービス、ならびにビザ申請代行サービスも行っております。

人材紹介だけでなく、煩雑なビザ申請手続きまでのトータルサポートを目指しておりますので、気になる方はお気軽にご連絡下さいませ。

 

 

最近、DP保持者の就労規定改定が発表されました。

「DP(Dependent Pass)保持者であればWP(ワークパーミット, 労働許可証)を取得すればお仕事ができる」という新しい制度になりました。

この変更を期に、シンガポールで働きたいと思う方や新しいチャンスをご検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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