2024年下期、シンガポールで注目すべき人事トレンド・キーワード5選

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

早いもので、2024年も折り返し地点に来ています。

昨今急速に変化するシンガポールの人材市場において、今年の1年は引き続き変革期の真っ只中であるといっても過言ではありません。

こうした変化の原動力となっているのは、テクノロジーの進歩や一人ひとりの従業員への個人スキルへの期待、環境への配慮、そして従業員の働き方への関心の高まりなどが挙げられます。

これらは引き続き来年にかけてもさらに注目されていくことが予想されます。

今回は、2024年下期に注目しておきたい、シンガポールにおける人事トレンドとキーワード5選をご紹介いたします。


【目次】
1.生成AIの活用
2.従業員一人ひとりのスキル・競争力
3.職場の柔軟性と働き方の選択肢
4.サステナビリティ
5.多様性、公平性、インクルージョン(DEI)の育成
6.最後に


1. 生成AIの活用

2023年3月、Chat GPTなどに代表される生成AIが登場し、活用されはじめてから1年以上経ちますが、今やデータ分析や仕分けなどの作業には無くてはならない存在になりつつあります。

また、これらのAIは単に業務を効率化するだけでなく、採用の公平性を高める効果が期待でき、人事面でも大いなる可能性を秘めています。

例えば、条件を入力して求人票や雇用契約書といった文書を自動生成したり、従業員のスキルセットに基づいたキャリアパスを提案したり、研修コンテンツを企画したりなど、採用や教育などさまざまな分野での活用が考えられます。


引き続き、組織活動において今後このような生成AIをいかに効率を高めるために活用していくかが問われる時代になってくることが予想されます。


企業における対応としては、生成AIを味方につけるための社内研修やトレーニングなどを導入し、効果的に業務に取り入れられると良いでしょう。

他社の事例や新たなアップデートなどアンテナを高く持ち、生成AIを導入することで得られるメリットについて意識を向けておくことをおすすめいたします。


2. 従業員一人ひとりのスキル・競争力

コロナ禍以降急速に変化する社会と人材不足が課題になっている今、既存の従業員の一人ひとりの健全なキャリアと競争力に改めて目を向け、伸ばしていくことはこれまで以上に重要になってきています。

従業員が組織のスピード感に飲まれて置いてけぼりにならないよう留意しながら、時代に合わせた新たなミッションや課題に適応できるよう、スキルアップと再教育について検討しなければなりません。


企業における対応としては、従業員が新たなスキルを習得し、キャリアアップできるよう包括的なスキルアップおよびスキル再教育プログラムの開発、または従業員の希望や組織の目標に沿った個人別のキャリア開発計画の提案などを積極的に行っていくと良いのではないでしょうか。

またその際、従業員のキャリアパスを支援するメンター制度やキャリアカウンセリングなどのサポート体制も整備できるとさらに理想的です。


3. 職場の柔軟性と働き方の選択肢

多くの従業員がオフィスに戻りつつある現状ですが、コロナ禍によって急速に広まったリモートワーク制度は引き続き支持されています。

介護や育児と仕事を両立しなければならない社員も増えており、多くの調査で柔軟な勤務形態の提供はそれぞれの生産性や仕事満足度の向上に繋がっているという結果が出ています。


シンガポールでは今年中に柔軟な勤務形態によるガイドラインが施行される予定ということもあり、いかに自社に合わせた働き方の柔軟性の提供をしていくかを今から整備しておく必要があります。

従業員が在宅・オフィス勤務を使い分けることができるハイブリッドワークモデルの導入や、PCへセキュリティ対策を実施するなどリモートワークをサポートする技術やインフラへの投資は今後必要になってくることが考えられます。


4. サステナビリティ

シンガポールでは、「Singapore Green Plan 2030」や「Go Green!」などの政府が掲げる政策が多く存在します。

このため、国民が一丸となってサステナビリティに目を向けるというトレンドがあります。またそれがビジネスにおいても戦略の中核となりつつあります。

環境や社会、ガバナンス(ESG)慣行を統合し、グローバルな持続可能性目標に沿いながら事業を進めていく必要があります。


今後、二酸化炭素排出量の削減や環境に優しいイニシアチブの推進など、持続可能性への取り組みを開始することや、従業員の意識向上のため積極的な啓蒙活動を実施することなどが求められていくでしょう。

また、ESG指標を定期的に報告することで、持続可能性へのコミットメントを示し、意識の高い人材の惹きつけなども期待できます。

包括的な活動を長期的に行っていくことが肝要となります。


5. 多様性、公平性、インクルージョン(DEI)の育成

多様性、公平性、インクルージョン(DEI)は、引き続き多文化社会であるシンガポールでは特に人事戦略の焦点であり続けていくことが予想されます。

多様で包括的な職場は、優秀な人材を惹きつけるだけでなく、従業員エンゲージメントの向上、人材維持などが期待できます。


企業の対応としては、今後も引き続き組織において偏りなく多様性を促進する採用活動の実施や、インクルーシブな職場文化を醸成するための従業員への定期的なDEIトレーニングの提供、既存の従業員がアイディア出しを行う場を積極的に設けるなどが求められていくでしょう。


6. 最後に

今回は、シンガポールの多様な背景を持つ従業員やテクノロジーの進化、環境への配慮に注目しながら、2024年後半にかけて意識しておきたいキーワードについて詳しくお届けしました。

急速に変化を続ける社会環境下で今すぐに全てを変えるというのは難しい一方で、現状を把握し、自社に合った内容を少しずつ取り入れ、対応していくことが求められるでしょう。

 

加えてシンガポールでは、毎年人事制度が少しずつ変化しており、常にそれらの情報をアップデートしておくことも大切です。

弊社のブログでは、新しい情報があり次第、タイムリーな情報共有を心がけておりますので、ぜひ引き続きご参照いただければ幸いです。
 

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