2024年版！企業の魅力付けに繋がるオンライン面接ガイド
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
急速に進化しているビジネス環境。
新型コロナウイルスの影響によりリモートワークが普及した影響により、昨今オフィスへ戻る従業員が多い中でもオンラインプラットフォームは引き続き多く活用されています。
中でもオンライン面接は採用手法の一つとして広く行われており、企業側・求職者の双方にメリットのある重要な手段となっています。
今回は、シンガポールでのオンライン面接について最近の傾向とトレンドを詳しくお伝えするとともに、効果的なオンライン面接のヒントをご紹介いたします。
【目次】
1.シンガポールにおけるオンライン面接の普及と増加
2.効果的なオンライン面接とは？
3.最後に
1. シンガポールにおけるオンライン面接の普及と増加
シンガポールでは、コロナ禍以降もオンライン面接の普及が大きく進んでいます。
シンガポール人材協会(SHRI)が昨年2023年に行った調査によると、シンガポールの企業の78％がオンライン面接を採用プロセスの一環として引き続き活用しているそう。
これは、2019年の45％から大きく増加した数値です。
この増加の背景には、利便性やコスト削減、より広い人材層へのアクセスが可能になるといったメリットが挙げられています。
ハイブリッドな働き方が進む中、オンライン面接は企業と候補者の両方にフレキシブルな選択肢を提供しているようです。
2. 効果的なオンライン面接とは？
シンガポールの独自の文化やビジネス環境に合わせた形でオンライン面接をスムーズに進めるためには、いくつかの点に留意しておくことが大切です。
以下に効果的なオンライン面接を行うためのヒントをご紹介いたします。
技術面の整備
a) 接続機器の最終確認：
面接の前に、オンライン会議ソフトウェア、カメラ、マイク、インターネット接続の最終確認を念入りに行いましょう。
ビジネスSNSを運営するLinkedInシンガポールによると、これまでに採用担当者の65％がビデオ面接で技術的な問題に直面したことがあるという調査結果があるそうです。
事前の確認でトラブルを避け、スムーズな進行を目指しましょう。
b) プラットフォームの選択：
一般的に、シンガポールではZoom、Microsoft Teams、Google Meetなどのプラットフォームが使用されています。
候補者と企業双方が使い慣れたプラットフォームを選び、セキュリティや機能のニーズに合ったものを使用しましょう。
面接環境の整備
a) 背景と照明：
背景はシンプルで整った状態にし、適切な照明で明るく見えるようにします。
企業ロゴの入った背景等を事前に準備しておくこともおすすめです。
JobStreetシンガポールの調査によると、実に半分以上(53％)の候補者が「面接官の環境が整っていると、より自信を持って面接に臨める」と回答しています。
しっかりした企業であるということをアピールすることが安心材料になるという実例です。
b) ノイズの最小化：
静かな場所で面接を行い、騒音が入らないような環境整備を行いましょう。
これにより双方の集中力を保つことができます。
面接準備
a) 候補者の情報を把握する：
事前に候補者の履歴書や関連資料に目を通しておきましょう。
先出のシンガポール人事専門家協会(IHRP)の調査によると、48％の候補者が面接中に面接官が事前に準備したことが分かると、自分が評価されていると感じ企業に対する評価が上がると答えています。
b) 質問の構成：
役職に応じて考えられた質問を事前に準備し、会話に自然に反映させると公平で一貫性のある面接を行うことができます。
候補者への配慮とコミュニケーション
a) 文化への配慮：
多文化社会であるシンガポール。
面接中にはそれぞれの文化的背景なども考慮しながら一人ひとりへの配慮を忘れないようにすることが重要です。
礼儀正しく候補者に対応し、ボディランゲージや会話の間合いに気を配りましょう。
b) 明確なコミュニケーション：
ゆっくりと、はっきりと話すよう心がけ、候補者が質問を理解できるようにします。
必要に応じて通訳をしたり、配慮のある環境を整備しておくことも検討しましょう。
候補者との関係を築く
a) アイスブレイク：
面接の始めに自己紹介と簡単な雑談を行い、候補者の緊張を和らげるよう努めます。
オンライン面接では、対面の場に比べて関係を築くことが難しいため、意識的に行うことが大切です。
一方で、候補者の文化・宗教・年齢や性別に関わる質問は避けましょう。
【関連記事】面接時にしてはいけない質問とは？TGFEPに基づいた質問ガイド
b) 質問を促す：
候補者が自由に質問できる機会を提供し、役職に対する理解を深めてもらいましょう。
面接後のフォローアップとフィードバック
a) 迅速なフィードバック：
面接後は速やかに候補者にフィードバックを伝えるようにします。
採用プロセスにスピード感が求められるシンガポールでは1週間以内のフィードバックが一般的です。
b) 客観的な評価：
社内共通の評価フォームを使用するなどし、公平かつ一貫した評価を行いましょう。
3. 最後に
今回は、シンガポールでのオンライン面接の最新事情と効果的な方法について詳しくお届けしました。
オンライン面接は、準備や文化的配慮、効果的なコミュニケーションなど包括的な準備やプロセスが肝要です。
候補者に好印象を与えることが、企業の魅力付けにも繋がります。
特にオンライン面接が引き続き採用プロセスの大切な役割を担う中においては、最新トレンドや情報を柔軟に取り入れる姿勢を常に持っておきたいもの。
本情報がお役に立てば幸いです。
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