5分でわかるシンガポールの就労ビザ(EP、Spass、DP編)
こんにちは、リーラコーエン・シンガポールのLisaです。
今日は、シンガポールで働くための就労ビザの種類をまとめてみました。
コロナ禍ではありますが、シンガポールではVISA申請〜承認が通常時に戻りつつあります。
シンガポールで一般的に日本人が働くためのビザは、以下になります。
1. エンプロイメントパス(Employment pass)
2. エスパス(S pass)
3. ディペンデントパス(Dependent Pass)
それぞれについて、ご紹介していきます。
1. エンプロイメントパス(Employment pass・通称EP)
主に、専門職やシニア、マネージャーレベルの方に支給されるビザです。
更新:初回取得最大2年、2回目の更新以降最大3年毎
就労希望者の経験・年齢・最終学歴などの情報をもとに、国(MOMと呼ばれる人材開発省)がその方がシンガポールで働く場合の最低給与を決定します。
承認され、就労が許されるためには、国が決めたその最低給与が実際の支給給与と同じもしくは上回る必要があります。
現在(2020年8月)の最低支給月給は、3,900シンガポールドル(約30〜31万円程度)です。
政府による、シンガポール人の雇用を推進しようという政策の影響もあり、年々支給最低額が上昇してきています。
ただし、現地の日系企業、外資系のジャパンデスクチームなど、まだまだ日本人を採用したいというニーズは多くあります。
ご自身がシンガポールで働くためには、どれぐらいの給与が必要なのかの事前シュミレーションが可能です。
シンガポール人材開発庁(MOM)のSelf-Assessment Tool (SAT)にてご自身の支給最低額をご確認くださいませ。
2. エスパス(S Pass)
採用予定の企業がシンガポール人を一定数採用している場合、枠を与えられるビザです。
※業種にもよりますが、2020年8月現在はシンガポリアン8名に対して1枠付与。
更新:最大2年毎
EPと違い就労希望者の学歴や年齢にあまり左右されないため、採用予定企業と就労希望者の合意のもとにオファー金額が決定します。
ただし、下限は存在し、現在(2020年8月)の最低支給月給は2,400シンガポールドル(約19〜20万円程度)です。こちらも近年少しずつ上昇しています。
企業側は、業界や従業員数などによって所有できるSpassの数が変動します。
また就労希望者からしても、EPと比較して、ご年齢や学歴が問われないため、求人の競争率が高くなる傾向にあります。
3. ディペンデントパス(Dependent Pass)
月給が6,000SGD以上のEP、Spassの帯同者として、シンガポールへいらっしゃる方が持っているビザになります。
2021年5月1日以降、LOCの発行だけでは就労が不可能になりましたが、
再度MOMにより発表があり、Work Permitの発行によりDP保持者の就労が許可されるようになりました。
詳細はこちらのブログ「【DP保持者必見】 働くチャンスが増える? WP取得解禁と、今後の働き方~2021年8月リライト~」を御覧くださいませ。
日本でのキャリアを生かして、バリバリ働きたいというニーズという方はお気軽にご相談下さいませ。
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最近の動向
外国人がシンガポールで働く基準が年々厳しくなっている前提には、2013年より政府が推奨しているシンガポリアンコア政策があります。
こちらは、政府による企業への雇用政策で、以下が実施されています。
- シンガポリアンが優位に就職機会を与えられている状態の推奨
- 従業員の3分の2をシンガポール人にすることの推奨
- ウォッチリスト(Watchlist)、デバーメント(Debarment)などを設け、企業に対して直接の制裁を実施
- EPやSpassなどの外国人の就労ビザ取得の厳格化
今年に入って、以下のようにビザ取得基準が変更されています。
①EP取得基準の見直し(2020年5月)
発給基準となる最低基本月給額が現行のS$3,600からS$3,900へ引き上げられることが発表されました。
新基準ではEP取得のための必要月給額が現状より S$0~S$1,000 ほど増加。
②Spass枠の引き締め(2020年1月, 2021年1月)
業種によるが、従来のSpass枠を7名→1枠から、2021年1月に8名→1枠、2021年1月に10名→1枠に。
シンガポール就職のためにも、ビザは必ず必要になってくるものです。
常にアップデートされる情報をキャッチアップしながら、就職活動をしていくことをお勧めします。
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