WHO、エムポックス(サル痘)の2度目の緊急事態を宣言 シンガポールで知っておきたいこととは
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
世界保健機構(WHO)は2024年8月14日、アフリカ地域を中心に再度感染が広がるエムポックス(MPox: サル痘)が改めて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」だと宣言しました。
これは今から約2年前の2022年7月に続く2回目となります。
2年前にはシンガポールでも10人以上の感染者が確認され、心配になった方も多いのではないでしょうか。
一方で、2024年8月現在、シンガポール保健省(以降MOH)はシンガポールにおける直接的な公衆衛生上のリスクはまだ低いと評価しています。
今回は、エムポックスについて今後どのような情報に注意し、身を守るべきかについてMOHのガイドを元にお届けいたします。
【関連記事】ついに11人目の感染が確認!新たな感染病、サル痘について
【目次】
1.あらためておさらい:エムポックスとは?
2.主な感染経路
3.シンガポールでの2024年8月現在の状況
4.知っておきたい、職場での対策
5.個人での対策
6.最後に
1. あらためておさらい:エムポックスとは?
エムポックス(サル痘)は、サル痘ウイルスによって引き起こされる急性発疹性のウイルス感染症です。
これまで主に中央アフリカや西アフリカの一部地域で発生しており、特に野生動物の狩猟や消費が行われる農村地域で多く見られます。
一方で昨今、感染者の海外旅行や動物の輸入に関連して、アフリカ以外の地域でも報告されています。
2022年5月以降、世界各地で症例が確認されており、流行地域への渡航歴がない人でも感染が報告されています。
このことから、濃厚接触や直接接触によって、誰でも感染する可能性があるとされています。
通常は、発熱や発疹から診断されますが、場合によっては重篤な合併症や死亡につながることもあるため注意が必要な感染症です。
クレードI型、II型とあり、I型の方がより重症化しやすいとされています。
一般的な初期症状には以下のものがあります。
・発熱
・頭痛
・筋肉痛
・腰痛
・リンパ節の腫れ
・寒気
・全身の倦怠感
これらの初期症状に続いて、発疹が現れます。
発疹は多くの場合、顔から始まり、手のひらや足の裏を含む体の他の部分に広がるそう。
皮膚の症状は、斑点として始まり、次第に丘疹、小さな水疱、膿疱、かさぶたへと変化していきます。
エムポックスの潜伏期間は通常5~21日で、発熱が始まってから皮膚病変がかさぶたになるまでの間、感染力が持続します。
2. 主な感染経路
MOHによると、エムポックスは「感染者との物理的接触、皮膚病変や体液、汚染された物質や環境、呼吸器分泌物への暴露によって広がる可能性がある」とされています。
動物からヒトに感染することもあります。
例えば感染した動物に噛まれたり引っかかれる、感染した動物の調理に際し血液、体液、皮膚や粘膜の病変に直接接触することなどによって感染することもあります。
現在世界的に流行が懸念されているクレードII型の主な感染経路は顔から顔、皮膚から皮膚、粘膜との接触など、密接な身体的接触または長時間の接触によるものだとされています。
多くの症例は、感染者との密接な接触を報告した人から確認されています。
家庭内感染による症例も報告されています。
3. シンガポールでの2024年8月現在の状況
シンガポールでは今年2024年1月以降、10件の症例が報告されています。
今のところ、すべて軽症で済むとされるクレードII型の感染だそうです。
より重篤な症状を引き起こすクレードI型は、最近アフリカの一部で流行していますが、アフリカ大陸以外ではまだ確認されていません。
冒頭でもご紹介した通り、シンガポールでは依然として大流行の可能性は低いとされていますが、オフィス等多数の人が集まる場所では特に対策を講じておく必要があります。
4. 知っておきたい、職場での対策
万が一の流行のために、以下のような対策をしておくと安心でしょう。
・エムポックスに関する知識の共有:
従業員にエムポックスやその症状、感染経路などについて最新情報を共有しておくことをおすすめいたします。
今後状況が変化した場合にも対応しやすくなります。
・感染対策の実施:
新型コロナウイルスをはじめその他のウイルス対策と同じく、定期的な手洗いの慣行、手指消毒剤の使用など、オフィスでの良好な衛生習慣を強化しましょう。
共同スペースは定期的に消毒し、風邪症状のある従業員にはマスクの着用を徹底させるようにします。
・従業員の健康状態の把握:
発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状があれば、直ちに報告するよう従業員に周知します。
早期に発見し、医師の診察を受けることで、感染の可能性を防ぐことができるような状態を整備しておくことが肝要です。
・不測の事態への備え:
実際にエムポックスが万が一シンガポールで流行したときの混乱に対処できるようにするため、あらかじめリモートワークの方針や、欠勤の増加に対処するための対応策を検討しておくと良いでしょう。
・最新情報の入手と把握:
タイムリーな判断のためにもMOHやWHOの最新情報を常に入手し、把握しておくようにしましょう。
5.個人での対策
・衛生管理の徹底:
定期的に手を洗い、こまめに手指消毒剤を使用し常に自身の手を清潔に保っておくようにしましょう。
また、なるべく顔に触れないようにします。
・症状がある場合の速やかな受診:
万が一突然の発熱、発疹、リンパ節の腫れなど、関連する症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診し、症状や最近の渡航歴を細かく伝えるようにします。
・ワクチンの接種:
現在、シンガポールではワクチンの予防接種は感染が確認された患者と密接な接触がある場合のみ接種が推奨されています。
ワクチン接種やその他の予防措置については、MOHのガイドラインをご参照くださいませ。
6.最後に
今回は、エムポックスについて、そしてシンガポールでの2024年8月現在の対応と対策についてお届けしました。
現在のところは、シンガポールで蔓延するリスクは低いとされています。
一方で、引き続きオフィス・または個人単位で万が一の際の対策を講じておくことはとても大切です。
備えあれば憂いなし。
リスクを最小限に抑えながら、安全なオフィス環境や個人の健康維持をするためにも、最新情報を入手しながら乗り越えていきましょう。
エムポックスに関する最新情報はWHOまたはMOHのホームページをご参照くださいませ。
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