すでに昨年超え、デング熱にご用心

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

日本ではあまり聞かない「デング熱」。

シンガポールでは最近、感染者数が激増しています。先月、ついに6,000人の感染者を記録しました。

これは昨年度全体での5,258人の記録を4ヶ月で上回るほどの数です。

そこで今回は、シンガポールで流行しているデング熱の症状と対策について詳しくお届けいたします。

 

【目次】
1.デング熱とは?なぜ増えているの?
2.デング熱の主な症状
3.すぐに出来る対策
4.蚊の多発地域を知る!おすすめアプリ「myENV」おすすめアプリ「myENV」
5.最後に

1.デング熱とは?なぜ増えているの?

デング熱とは、デングウイルスに感染して起こる感染症です。

英語では「Dengue」と表記し、「デンギー」と発音します。

DENV-1から4と表記される4つの血清型があります。

東南アジアによく見られる蚊(ネッタイシマカ)が、ウイルスに感染した人を吸血し、蚊の体内でウイルスが増殖する8-12日後に別の人を刺して吸血することで媒介され、感染が起こります。

血液検査で診断を行います。デングウイルスに感染した人すべてがデング熱を発症するわけではなく、研究によると約3-4割程度にとどまることが多いようです。

また、人から人へ直接感染することはありません。

一方で、非常に稀ですが、一部において発熱してから1週間前後に出血症状などを伴うデング出血熱として重症化することもあり、注意が必要です。

 

シンガポールではなぜ今デング熱が増えているのでしょうか。

その原因としては、専門家は3つあるとしています。

まず1つ目の理由が、現在流行している3型の免疫を持つ人が少ないこと。これまでシンガポールで3型が流行することは少なかったそうです。

2つ目が蚊が増殖傾向にあること。

また、3つ目が未だ在宅勤務のケースが多いため、自宅で仕事中に蚊に刺されてしまう人が増えていることだそうです。確かに、オフィスで蚊を見かけることは少ないですよね。
 

2.デング熱の主な症状

保健省(以降MOH)によると、潜伏期間は平均的には3日から7日と言われています。

最も多い症状はインフルエンザのような突然の高熱から始まるようです。

新型コロナウイルスと似ていますね。

その後は鼻水や咳は稀で、頭痛や目の充血、全身倦怠感や筋肉痛の症状が2日から7日程度続き、

身体に発疹が広がったのちに治癒する経過を辿ります。残念ながらワクチンや特効薬はなく、対症療法のみの対応です。


なんと先日、シンガポールのオン保健相も感染したそうです。

筋肉痛が数日間続いたため不審に思い何度も新型コロナウイルスの簡易検査を行いましたが陰性でますます不審に思ったそう。

その後、腕や身体中に発疹が広がり、血液検査を行ったところデング熱に感染したことが確認されました。

比較的症状が軽かったとのことですが、なるべく感染を防ぐよう対策することを国民へ求めました。
 

3.すぐに出来る対策

重症化するリスクがあるのにワクチンも特効薬もないデング熱。

一切蚊に刺されないようにするというのも難しく、無意識のうちに刺されてしまうこともよくありますよね。

実際に、どのように対策を行えば良いのでしょうか。

シンガポール国家環境庁(以降NEA()及びMOHは以下の対策を徹底するよう呼びかけています。

 

■住環境

1.ベランダの植木鉢の下にお皿を置かない(水たまりの原因となるため)
2.ベランダのサッシやキッチンの水まわりなど、古い水が溜まらないように清潔にしておく
2.家の中の花瓶の水は定期的に入れ替える
3.室内の暗い死角に一日に何度か蚊よけスプレーを噴射する

 

NEAは、住居で蚊の繁殖がされていないかどうか、個人宅を抜き打ちで確認に回っています。

なんと昨年は631,000戸の確認に回ったとのことです。昨年は我が家にも突然職員の確認が回ってきました!

水回りやベランダをチェックされ、問題がないかコメントを頂き終了でしたが、あまりの突然の訪問に驚きました…。

また、その他工事現場等も厳しく取り締まっています。工事現場においても、蚊を含む害虫対策として、よく白い煙のように見える殺虫剤を噴射しています。

 

以下は外出時の対応策です。

 

■外出時の注意点


1.長袖、長ズボンを履くなど肌を覆う
2.虫除けスプレーを全身に塗布する(汗をかくので途中でこまめに塗り直す)

 

シンガポールでは、通年蚊の対策グッズがドラッグストアにて販売されています。

服の上から貼る虫除けシールや、全身用のスプレーなど、気になる方はドラッグストアを覗いてみてくださいね。

 

4.蚊の多発地域を知る!おすすめアプリ「myENV」

最後に、NEAの公式アプリをご紹介します。

「myENV」は、シンガポール全土のリアルタイムのお天気また雨雲レーダーをはじめ、大気汚染の状況や蚊の多発地域(報告されたデング熱のクラスターに基づく)の最新状況を一目で見ることができます。

蚊の多発地域を事前に知っておくことで、お出かけ時などより一層の注意や対策ができるので、とても便利です。

まだダウンロードされていない方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
 

5.最後に

今回はシンガポールで流行しているデング熱についてお届けしました。

新型コロナウイルスの行動規制は緩和されましたが、引き続き外出時には様々な注意と対策を行い、安全で快適なシンガポール生活を送りたいですね。

本情報が皆様のご参考になれば幸いです。
 

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