シンガポールで英語面接!必要な英語力、面接準備と質問例
こんにちは!
リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
シンガポール転職を検討したら、よく遭遇するのが英語面接の機会。
人によっては避けたいものかもしれませんが、心配することはありません!
今回のブログでは、自身の英語力を考える時におさえておいたほうが良いポイントや、実際の面接に臨むにあたっての心構え、そして想定質問例をお伝えしてまいります。
【目次】
1.シンガポールで働くのに英語力はどのくらい必要?
2.英語面接の心構えと準備すること
3.英語面接でよく聞かれる質問例
4.【中上級者向け】踏み込んだ質問例にも備えておこう
5.最後に
1. シンガポールで働くのに英語力はどのくらい必要?
これは、転職のご支援をしているととてもよく聞かれる質問です。
実際、シンガポールで日本人向けの求人を見たことがある方は、求人要件に「ビジネスレベルの英語力」といった記述をご覧になったことがあるはずです。
ただ、これを見てもすぐ「ビジネスレベルとは一体どのくらい?」という質問が浮かぶのではないでしょうか。
ご存知の通りシンガポールでは英語が共通語として、特にビジネスの場面では当然のように使われています。
ただ当地にある日本人向けの求人となると、求人企業・当該ポジションによって求められる英語レベルはさまざまです。
これだけあればシンガポールで働けるという絶対的な基準はなく、そのため上記のような曖昧な表現にならざるを得ない事情があります。
業務や役割によって求められる英語力は様々ですが、日本人向け求人に書かれた英語を使う場面としては以下のようなものが挙げられます。
上から下にいくにつれ、求められる英語レベルは相対的に高まります。
・社内コミュニケーション
・電話や受付などでの応答・応対
・外部業者、ベンダーとの折衝
・英語での会議出席・議事録作成
・クライアントとの関係構築、交渉
・日英通訳、翻訳
要は、英語を使って社外と交流するか否かが大きな分岐点となります。
上のタスク一覧の最初にある「社内コミュニケーション」は、同僚や上長などとの社内でのやりとりにとどまります。
主要な業務としては英語が必要な場面は少なくても、例えば社内のメール・チャット連絡や人事や総務への相談や連携など、会社の一員としてコミュニケーションをとる場面は出てくるはずです。
その時に問題なく対応できるだけの英語コミュニケ―ションスキルは必要です。
シンガポールで働くには、これが最低基準と言えます。
そして、外部との折衝、特に主要業務で英語が関わってくるとなると一段上の英語力が求められます。
営業職であれば顧客と英語で商談ができること、システムエンジニアであれば社内外のプロジェクトメンバーに英語で指示を出せるなど、面接ではそういった場面を想定した英語力の有無をチェックされます。
よく「TOEICスコアはどのくらいあれば?」といったご質問も受けますが、これも一概に基準は申し上げられません。
日本人にTOEICは親しみのあるものなので、スコアを見てその方の英語力を推し測ることはできますが、英語ネイティブに近しいシンガポール人にとってはあまり意味を持たないのです。
また、一般的なTOEICはリスニング・リーディングに特化したものであり、英語コミュニケーションスキルを総合的に測れるものでもありません。
スコアはあくまで参考値として捉えられ、英語面接での実際のコミュニケーションや、過去職歴での英語使用などをより重んじて確認されることとなります。
2.英語面接の心構えと準備すること
書類選考を通過し、面接の案内が届きました。
そこで英語面接も含まれることを伝えられたら、英語面接が初めてという方は特に緊張されることと思います。
日本語での面接でも緊張するのに、母語でない英語であれば尚更ですよね。
ただ結論から申し上げて、英語面接をさほど恐れる必要はありません。
面接官側も当然、あなたが英語を母語としないことは理解した上での面接ですし、流暢なコミュニケ―ションを最初から期待しているわけではないからです。
英語面接の場において面接官がチェックしているのは「求人ポジションの職務にあたれるだけの英語力があるか」「(もし不足しているとして)伸びしろはありそうか」という点であり、不足分が大きくなければ問題ないはずです。
それには、応募したポジション・職務のイメージをどれだけ理解できているかが重要です。
言語に関係なく、面接では重要なポイントですよね。
業務内容に応じた英語使用場面の想定や、そこで出てきそうな業界用語などは事前に調べておいて損はないでしょう。
候補者の中には、間違った英語を話すことを恐れて回答を短めに区切ってしまう方もいらっしゃいます。
これは勧められたものではありません。
単に「英語があまり話せないのでは?」と勘違いされてしまうからです。
文法が間違っていようが発音がなまっていようが、大事なのは自身の考えや、人となりを伝えて知ってもらうことです。
流暢に話せるにこしたことはありませんが、英語面接で確認したいコアの部分はそこではない、ということは念頭におきましょう。
ちなみに私が知る限り、英語面接は日本語と英語と混同で行われることが多いようです。
日本人面接官が日本語/英語両方で話す場合もあれば、日本語パートの後で日本人以外の面接官と英語で会話する、というパターンもあります。
質疑応答のみのこともあれば、英語でのロールプレイングや踏み込んだ質問をする面接もあります。
3.英語面接でよく聞かれる質問例
英語面接で聞かれる質問は、日本語でされるものと大きな違いはありません。
日本語で面接準備をするのと同様の、英語での回答をご自身の中で考えてみてください。
ポイントは相手の質問の意図を正確に捉え、ポジティブな回答をすることです。
・Tell me about yourself.(自己紹介をしてください)
・How would you describe yourself?(自分はどんな人間だと思いますか)
・Why are you interested in working for our company?(当社への志望動機を教えてください)
・Why did you decide to apply for this position?(当ポジションへの志望動機を教えてください)
・Why are you leaving your current job?(今の仕事を退職する理由は何ですか)
・What is your greatest achievement?(これまでの特徴的な実績を教えてください)
・Can you tell me about a time you had to overcome a challenge at work?(これまで仕事で困難に直面した時、どのように乗り越えましたか?)
・What has been important to you in your work so far?(これまでの仕事で何を大切にしてきましたか)
・How was your relationship with your team?(職場での人間関係はいかがでしたか)
・What are your strengths and weaknesses?(あなたの長所と短所は何ですか)
・How do you respond to high-pressure situations?(プレッシャーのかかる場面はどう対応しますか)
・How many years do you estimate you will stay in Singapore in the future?(シンガポールには今後何年程度、滞在する予定ですか)
・Where do you see yourself in five years?(5年後の自分はどうなっていると思いますか)
・What is your vision in life?(将来のビジョンはどのようなものですか)
・Who else have you applied to?(弊社以外に応募した企業はありますか)
・Why should we hire you?(意訳:あなたを雇うことで当社にどのようなメリットがありますか)
・What makes you a good fit for our company? (あなたのどこが当社に合っていると思いますか?)
・Have you got any questions?(何か質問はありますか)
4.【中上級者向け】踏み込んだ質問例にも備えておこう
上に書いた質問例に加えて、専門職種やマネジメントポジションなどでの英語面接では、以下のような困難な場面を想定しての踏み込んだ質問が想定されます。
STARメソッド(*)に則っての回答が相手にとって簡潔・明快と思われますので、これに則り回答をシミュレーションしておくことをお勧めします。
*STARメソッド:Situation-Task-Action-Resultの順に、例えばどんな困難に直面し、その時の自分のすべきこと、とったアクション、それによって得られた結果…というエピソードトークの話法
・Tell me about a situation where you had to handle a dissatisfied customer or client. How did you address their concerns and ensure their satisfaction?(不満のある顧客や取引先に対応しなければならなかった状況について教えてください。彼らの懸念にどのように対処し、満足に繋げましたか)
・How do you handle disagreements with your subordinates, colleagues or your manager?(上長・同僚・部下と意見が合わなかった時、どのように対処しましたか)
・Give me an example of a situation where you had to meet a tight deadline. How did you manage your time and prioritise tasks to meet the deadline successfully?(仕事のタイトな期限に間に合わせなければならなかった状況を思い起こしてください。期限に間に合わせるために、どのように時間を管理し、タスクに優先順位をつけましたか?)
・Describe a time when you had to multitask and manage multiple projects or tasks simultaneously. How did you stay organised and meet all your deadlines?(マルチタスクで複数のプロジェクトやタスクを同時に管理しなければならなかった時のことを教えてください。どのようにタスクを整理し、すべての締め切りを守りましたか?)
・Share an example of a time when you demonstrated leadership skills or influenced a positive change within your team or organisation.(あなたがリーダーシップを発揮し、チームや組織に良い変化をもたらした事例を挙げてください)
5.最後に
今回は、シンガポール転職で直面することの多い英語力の問題と英語面接についてお伝えしました。
もちろんここに書いたことが全てではなく、時折全く英語を必要としないポジションの日本人向け求人も見かけますし、読み書き・会話それぞれ求められるレベルが異なっていることもあります。
大事なのは、自分という人間を相手に知ってもらうこと。
これが最低限できていれば、英語面接は大丈夫!
このブログが、シンガポールでの英語面接を乗りきり、希望した転職先で新たなキャリアを築く、その一助となれば嬉しく思います。
また、実際に面接に進まれることになった場合には面接指導・アドバイスも、弊社コンサルタントが承っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
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