世界で最も富裕層が多く住む都市ランキング、シンガポールが4位に!

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

今年の5月、イギリスの投資コンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ」は「世界で最も富裕層が多く住む都市に関する報告書2024年版(2024 World’s Wealthiest Cities report)」を公表しました。

これによると、シンガポールは「世界で最も富裕層が多く住む都市ランキング」において、昨年より2つ順位を上げた4位に格付けされたそう。

また、今回長らく世界で最も富裕層が住む=裕福な都市で知られていたロンドンを初めてランキングで上回ったということが話題になりました。

そこで今回は、本ランキングの結果を詳しくお伝えするとともに、今回の結果がシンガポールにどう影響するか、考えてみたいと思います。

【目次】
1.「世界で最も富裕層が多く住む都市に関する報告書(World’s Wealthiest Cities report)」とは?
2.ランキングのトップ10に格付けされた都市
3.今回の結果、今後のシンガポールにはどう影響する?
4.最後に


1.「世界で最も富裕層が多く住む都市に関する報告書(World’s Wealthiest Cities report)」とは?

「世界で最も富裕層が多く住む都市に関する報告書」とは、イギリスの投資コンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ」が毎年発表している報告書です。

同レポートでは世界中の都市における100万米ドル以上の投資可能資産を持つ富裕層の人口を発表しており、その数で富裕層が最も多く住む都市、また過去10年での増加率をランキング形式で記載しています。


本レポートによると、シンガポールは昨年2023年に少なくとも3,400人の富裕層(high-net-worth individuals:HNWI)がシンガポールに移住し、増加の一途を辿っているそう。

過去10年ではなんと64%の伸びを見せています。

また、2024年現在にはシンガポールには投資可能資産が100万米ドル以上の「ミリオネア」が24万4800人、投資可能資産が1億米ドル以上の「センチ・ミリオネア」が336人、最後に投資可能資産が10億米ドル以上30人のビリオネアが居住しているとされています。

これは、シンガポールに住む100人のうち約4人(4%)が富裕層だという計算になります。


2. ランキングのトップ10に格付けされた都市

全体で見てみましょう。

今回のランキングのトップ10に格付けされた都市は以下の通りです。

カッコ内は富裕層の内訳で、ミリオネアはM、センチ・ミリオネアがC、ビリオネアをBと記載しています。


1.ニューヨーク/アメリカ(M:349,500, C:744, B:60)
2.ベイ・エリア/アメリカ(M:305,700, C: 675, B:68)
3.東京/日本(M:305,700 C: 267, B:14)
4.シンガポール(M:244,800 C: 336, B:30)

5.ロンドン/イギリス: (M: 227,000, C: 370, B:35)
6.ロサンゼルス/アメリカ (M: 212,100, C:496 B:43)
7.パリ/フランス: (M: 165,000, C:286 B:23)
8.シドニー/オーストラリア (M: 147,000, C:205 B:20)
9.香港 (M: 143,400, C:320 B:35)
10.北京/中国 (M: 125,600, C:347 B:42)


トップのニューヨーク市に住む富裕層は合計で35万304人で、総資産はなんと3兆アメリカドルを超えているそう。

2013年から2023年の10年間での増加率は48%でした。

2位のベイエリアは、サンフランシスコやシリコンバレーを含むカリフォルニア州の北部を指します。

なんとこの地域では過去10年で84%の増加があり、現在は30万6,443人が居住しているという結果でした。


なお、10年前にトップだった東京は今年は3位。

過去10年で富裕層は5%減少しており、現在の数は29万8581人という結果でした。

また、ご覧の通り富裕層の内訳にも特徴があります。

ミリオネアの人数が298,300人だったのに対し、センチ・ミリオネアは267人、ビリオネアが14人と他国と比べ偏りが見られました。

一方、日本に続き4位のシンガポールは、ミリオネアが244,800人、センチ・ミリオネアが336人、ビリオネアが30人。

内訳の割合は日本に近しい傾向があるものの、センチ・ミリオネアとビリオネアは日本を凌ぐ人数でした。


3. 今回の結果、今後のシンガポールにはどう影響する?

最後に、今回の結果が今後シンガポールの社会・経済にどう影響するかを考えてみたいと思います。


投資機会の拡大による資金の増加

まず期待できるのは、シンガポール経済への投資機会の拡大です。

シンガポール国内でビジネスを行う企業や新興企業、また不動産等への投資家が増えることにより、技術革新や研究開発のための資金の増加が見込めるでしょう。

新しいビジネスも生まれることで新規雇用にも繋がり、国家としても大きな発展が期待できるのではないでしょうか。


グローバル・ビジネス・ハブとしての地位向上

さらにこのような格付けで上位にランクインすることで、新たに多くの富裕層、また投資家が集まるグローバル・ビジネス・ハブとしての評価が高まることが期待できます。

その結果、ビジネスチャンスの多い都市として多国籍企業(MNC)や優秀な人材の引き寄せが見込めるでしょう。

一方で、課題もあります。

それは、家賃の高騰や生活全般コストの上昇などの全体への影響です。

変化に対し、柔軟な対応が求められるでしょう。


4. 最後に

今回は、今年発表された「世界で最も富裕層が多く住む都市に関する報告書」、そしてそのランキングについて詳しくお届けしました。

昨年より順位を上げたシンガポール。

今後投資や雇用の創出、世界的なビジネスステータスの向上など、新たな期待が生まれています。

その一方で、生活コストの上昇やインフラへの負担といった課題もあります。

今後どのような進化を遂げていくのか、当地でビジネスに携わる身としても注意深く見守っていきたいと思います。

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