アジア人駐在員にとって最も住みやすい国 シンガポールが10年連続1位に

こんにちは!

リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

人事分野においてグローバルな人員配置戦略を考えるグローバルモビリティの公認機関ECA International(以下ECA)より、アジア人駐在員にとって最も住みやすい国としてシンガポールが1位に輝いた、との発表が先日されました。

今回はそのランキングの内訳を見ていきましょう!
 

【目次】
1.シンガポール、10年連続1位の快挙!
2.他の東・東南アジアの国・エリアは
3.最後に


1. シンガポール、10年連続1位の快挙!

今回のシンガポールの快挙は、ECAによる毎年恒例の都市調査「ロケーション・レーティング」の報告書によるものです。

この調査は、世界500ヶ所以上での駐在員の生活の質を調査し、それらの都市を客観的に評価・ランク付けしたものとなります。

評価項目は医療サービスの充実度、住居と公共施設、孤立感、社会的ネットワークやレクリエーション・レジャー施設へのアクセス、インフラ、気候、治安、社会政治的緊張、空気の質など多岐に渡り、さまざまな住みやすさの項目に基づいています。

 

この調査においてシンガポールが一位を獲得するのは10年連続と、その不動ぶりが窺えます。

ECA担当者はシンガポールの結果について「優れたインフラとさまざまな施設、低い犯罪率、社会・政治的緊張も少ないことから、依然として駐在員にとって非常に魅力的な場所である」と述べています。

 

一方で、シンガポールと近い地域の国・都市も年々改善が見られており、シンガポールとの格差を少しずつ縮めてきているとのコメントもありました。

具体的に順位を大きく伸ばしたのはジャカルタ(213位→196位)、プノンペン(200位→184位)、ハノイ(160位→144位)となっています(いずれも2013年と2023年結果の順位の比較)。

これらの都市は、交通インフラ、医療サービス、レクリエーション施設などの数値で大きな飛躍が見られたそうです。

 

 

2.他の東・東南アジアの国・エリアは

今回の調査の総括では、香港や中国本土についても触れています。

中国は、コロナ禍での後退を除けば、過去10年で飛躍的に順位を上げてきています。

高濃度での環境汚染、検閲、ずさんな医療施設などはまだ駐在員の生活にとって大きなマイナス要因となる一方で、交通インフラ、インターナショナルスクールの増加などの点において深セン(152位→137位)、西安(176位→163位)、武漢(160位→145位)に大きな順位上昇が見られます。

 

コロナ禍での後退と言えば、香港も世界で最も厳しい類の入国制限などによって2022年はランクを下げていましたが、規制撤廃によって2023年では落ち着きを見せています。

ただ、香港の過去10年間での変化を見ると、同ランキングにおいて香港は2013年の世界17位から現在は77位まで下がっているのも事実です。

「2014年の政治デモと2019年の抗議以来、社会政治的緊張と表現の自由に関連する評価が悪化している」と、ECAアジア担当者はコメント。

「香港には依然として優れた施設・インフラ、レクリエーションの豊富さがあり、犯罪率の低さなど、魅力的な場所です。ただ、台風被害、比較的高いレベルの環境汚染、適切な宿泊施設を得ることの難しさといったリスク要因から、シンガポールなどと比べると結果的に不利に働いている」と加えています。

 

一方、自然災害リスクの高い日本ですが、東京が同ランキングでシンガポールに次ぐ2位。

大阪が5位、名古屋が15位にランクインしています。

東京は、2013年の第9位から評価を大きく上げました。

「2013年当時、東京は2011年の東日本大震災によるエネルギー不足などの影響が色濃かったが、その後の生活環境の改善により現在の位置につけた」とECAは評しています。

ちなみにアジア以外の対象エリアでは、ウェリントン(ニュージーランド)とアデレード(オーストラリア)が、東京と並んで世界第2位に位置づけました。

なお、2013年から2023年の間で最もランクが上昇した都市は、グルジアのトビリシでした(201位→148位)。

 


3.最後に

今回は、アジア人駐在員にとって最も住みやすい国ランキングにおいてシンガポールが10年連続1位を獲得した、ということをお伝えしました。

内容を見ていくと、このランキングは過去10年の間でもドラスティックな変化を見せており、シンガポールの不動の1位というのも、シンガポールが国家をあげての努力なくしては決して成しえない偉業だということが分かります。

シンガポールが世界中の人材から選ばれる理由に納得します。

競争も激しい社会ではありますが、私たちは非常に恵まれた環境で仕事・生活しているのだと、ありがたく思えますね。

 

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