こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

早いものでもう6月。

1年も折り返し地点ですね！

常夏のシンガポールにいると、季節の移ろいに変化が少ない分、時の流れもあっという間に感じられる方も多いのではないでしょうか。

年間を通して様々な文化や祝日のムードを楽しむことができるシンガポールですが、国民にとっての一大イベントがあります。

それが、毎年8月9日にあるシンガポールの独立記念日「ナショナルデー」です。

6月に入ると当日に向けて戦闘機の飛行演習が始まったり、街の至るところでナショナルデーのための装飾がされたり、少しずつお祭りムードが漂いはじめ、その華やかさは当日に向けて盛り上がっていきます。

今回は、そんなナショナルデーについて詳しくお届けいたします。

【目次】
1.シンガポールのナショナルデー(National Day)
2.ナショナルデーの慣習
3.National Day Parade(NDP)と2024年のナショナルデー
4.2024年のナショナルデー、どんなことをするの？
5.最後に

1. シンガポールのナショナルデー(National Day)

ナショナルデーとは、タイトルにもある通り、シンガポールの独立記念日を指します。

毎年、8月9日は祝日となり、国を挙げた盛大なイベントが開催され、お祭りムード一色となります。

1965年8月9日、シンガポールはマレーシア連邦から独立し、2024年の今年は59回目の独立記念日です。

初代首相リー・クアンユー氏からゴー・チョクトン氏、そしてリー・シェンロン首相まで、シンガポールは力強いリーダーシップのもと発展してきました。

更に今年は先日リー元首相からバトンを受け取ったローレンス・ウォン首相の下で初めてのナショナルデーを迎えることになります。

また、大統領も昨年9月に誕生したターマン・シャンムガラトナム大統領と、国家のリーダーの2名の顔ぶれが新しくなって迎える初めてのナショナルデーということで、今から注目されています。

2.ナショナルデーの慣習

ナショナルデー当日は、シンガポール国旗の色である赤と白の服を着て出かける国民を多く目にします。

国旗の赤は「普遍的な親愛と国民の平等」を、白は「永遠の高潔」を象徴しています。

ナショナルデー当日にさらに近づき、7月に入ると、住居にシンガポール国旗が掲げられる光景が増えてきます。

特にHDBと呼ばれる国営住宅では、多くの家が国旗を掲げるため、等間隔にきれいに並んだ国旗の光景はシンガポールならでは。

なお、国旗は9月30日まで掲げることが可能になっており、その期間を過ぎると罰金が課されるそうです。

まさにこの時期限定で見ることができる風物詩になっています。

さらに、シンガポールを象徴するライオンの頭と魚の体を組み合わせた「マーライオン」もナショナルデーを盛り上げるシンボルの1つ。

漁業が栄えていたシンガポールの起源と、「ライオン・シティ」を意味する「シンガプーラ」という元の名前を表すモチーフも様々な場所で使用されます。

また、この時期にはシンガポールの国花である蘭「バンダ・ミス・ジョアキム(Vanda Miss Joaquim)」の装飾も街中の至るところで目にすることができます。

とっても美しいこの蘭、シンガポールの力強さ、復元力、そしてユニークな文化などを象徴しているそう。

3.National Day Parade(NDP)と2024年のナショナルデー

さて、当日は、「ナショナルデー・パレード(NDP)」を中心とした式典やイベントが開催されます。

第1回NDPが1966年8月9日にシンガポールの独立1周年を記念してパダンで開催されて以来、本イベントは年々規模を拡大して開催されています。

コロナ禍ではオンラインで会場を繋いでいたのが印象的でした。

NDPは、軍事パレード、市民パレード、文化パフォーマンス、花火など、さまざまなプログラムで構成されているのが特徴です。

中でも当日の集大成として上がる夜の花火は圧巻！

様々な色と大小の花火が夜空を彩ります。

NDPは、その年その年でテーマとロゴ、そしてテーマソングがあることも大きな特徴です。昨年2023年は「ONWARD AS ONE」でした。

自信を持って前を向き、シンガポール国民が一致団結して共通の未来を築いていくという意味が込められてたそう。

今年2024年のテーマは、「Together, As One United People」。

過去59年間、困難を克服し、国が繁栄することを可能にしてきた「包摂性」「コミュニティ」「信頼」の精神を反映させたテーマとなっているそうです。

今年もさらに国民が団結し、総合力を以て、皆の明るい未来を目指していくといった意味が込められています。

同時に、今年のロゴも発表されています。

今年のロゴは、シンガポールの「SG」と、59周年の「59」が反映されたものとなっており、国家の理想(民主主義、平和、進歩、正義、平等)を表した5つの星と、トータルディフェンスデー40周年を記念した6つの柱が描かれています。

今年のナショナルデーのテーマソングも発表されており、タイトルは、「Not Alone」。

シンガポール人シンガーソングライターであるベンジャミン・ケン氏が作曲しており、すでに大好評だそう。

シンガポールの歴史を振り返る素敵な動画も発表されているので、ぜひチェックしてみてくださいね！

【動画はこちら】

4.2024年のナショナルデー、どんなことをするの？

すでに当日は賑やかになること間違いなしのナショナルデーですが、今年はどのようなイベントが予定されているのでしょうか。

実施委員会のホームページではすでに詳細が発表されており、今年は8月9日当日、そして10日の週末にイベントが開催されるそうです。

9日当日は、初めてマリーナベイのパダンのステージとプロモントリーの2カ所で式典が行われます。

軍事ディスプレイが行われるほか、戦闘機の飛行パフォーマンス、そして国旗を掲げたヘリコプターのフライパストなども行われる予定とのことです。

夜の華やかな打ち上げ花火もとても楽しみですね。

週末には、島内各地にて軍事ディスプレイやファミリー参加イベントなどが予定されています。

イベントに先駆けて、先月よりシンガポール国民やPR保持者限定でのチケット申し込み期間も始まっています。

後日抽選が行われ、当選者のみにチケットが送られるそうです。

それぞれのイベントのより細かな内容や時間、実施エリア等の詳細は追ってNDPホームページにて発表されるそうですので、こまめにチェックしてみましょう。

5.最後に

今回はシンガポールのナショナルデーについて、今年2024年の最新情報も交えて詳しくお届けしました。

ナショナルデーは、一年に一度、国民にとってこれまでの困難を乗り越え、現在のシンガポールの成功を祝うとともに、未来への希望とビジョンを皆で共有する大切な一日となっています。

私もかれこれ当地でお祝いするのが4回目。

コロナ禍を経て着実に力強く歩み、今年は首相と大統領を新たに、59年目という歴史の1ページを刻むシンガポールの新たな節目の一日を迎えることが今からとても楽しみです！

皆様にとっても、ナショナルデーがシンガポール生活の1ページとして素敵な思い出になりますように。
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