シンガポールでディパバリをお祝いしよう
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
多くの文化的背景を持った人々が共生するシンガポールでは、一年中様々な宗教の祝祭があり、それらが祝日になっていることが特徴です。
今年2024年10月31日はシンガポールのヒンドゥー教の人々によって盛大に祝われる「ディパバリ(別名:ディワリ)」があり、この日は祝日となります。
年末に向けて、リトルインディアなどの地区では華やかなライトアップやカラフルな装飾が街を彩り、一年で最も活気に満ちた雰囲気をまといます。
別名「光の祭典」とも呼ばれるこのディパバリ、古代の伝統と神話に根ざしたとても重要な祝祭の一つで、文化的な壁を越えてインターナショナルスクールやローカルスクールなどでも盛大にテーマを取り扱うなどシンガポール中のさまざまな人々が共に祝う一日となっています。
今回は、そんなディパバリについて、その起源やシンガポールでの祝い方などについて詳しくお届けいたします。
【目次】
1.「ディパバリ」の意味と起源
2.ディパバリのしきたりと伝統
3.シンガポールでディパバリを祝う
4.最後に
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1.「ディパバリ」の意味と起源
「光の祭典」としても知られる「ディーパバリ(Deepavali)」。
名前の由来は、サンスクリット語の「deepa(灯火)」と「avali(列)」から来ています。
家々や街を灯火や電灯で照らすことで、知恵と善が無知と悪を打ち払う、ということを表しているそうです。
ディパバリにまつわる神話で最もよく知られているのは、遥か昔、ラーマ王が14年間の流浪の末、悪王ラーヴァナを打ち破り、自国アヨーディヤへ凱旋したという物語です。
ラーマは父王の命令で14年間の追放生活に入り、その間に悪名高いラーヴァナ王との壮絶な戦いを繰り広げました。
ラーヴァナ王はラーマの妻シータを誘拐し、自身の国に連れ去りました。
ラーマは弟のラクシュマナと猿王ハヌマンの助けを借り、ラーヴァナを討ち取り、シータを無事に救出したのです。
この偉業を成し遂げた後、ラーマとシータは故郷アヨーディヤへ無事に戻ります。
帰還の日、アヨーディヤの人々はラーマ王の勝利を祝うため、道を灯火で照らし出しました。
この光は善が悪に勝利する象徴であり、ディパバリは「光の祭典」として今日まで続く祝祭となった、というものです。とてもロマンのあるお話ですよね!
2.ディパバリのしきたりと伝統
実際、この時期にはどのようなことをするのでしょうか。
しきたりや伝統をいくつかご紹介いたします。
家の清掃と装飾
大切な伝統の一つに、ディパバリの期間が始まる前に家の中を徹底的に掃除するというのがあります。
この習慣は、邪悪なエネルギーや悪運を追い出し、清潔で前向きな環境を作り出すためのものです。
同時に、家の装飾にも力が入れられます。
「ディヤー」と呼ばれる小さな土製のランプを家の中や庭、玄関などに置き火を灯します。
暗闇を照らし、邪悪なものを追い払う象徴として親しまれています。
なお、シンガポールでは、伝統的なオイルランプの代わりにLEDライトを使用することも多いようです。
これらのディヤーで夜の間は家を美しく照らします。
「ランゴーリ」の制作
ディワリの期間中は、家の玄関先や屋内に「ランゴーリ」と呼ばれる色鮮やかな模様が描かれます。
ランゴーリは、色粉や花びら、米などを使って地面に描かれる美しいデザインで、幸福や繁栄を象徴しているそう。
この習慣は、家に幸運を招き入れると信じられており、期間中に訪れる人々に対しても温かい歓迎の意を示します。
祈りとプージャ(礼拝)
ディパバリには、家族全員が集まって祈りを捧げるというプージャの儀式が行われます。
この時、ヒンドゥー教の繁栄と富の女神であるラクシュミーと、知恵と学問の神であるガネーシャに対して礼拝が捧げられます。
シンガポールの家庭でも、このプージャの儀式は大切にされ、家族の幸運と繁栄を祈るために丁寧に行われるようです。
美味しい料理とお菓子の準備
ディパバリには、美味しい料理やスイーツが欠かせません。
シンガポールでは、伝統的なインド料理やお菓子が家族や友人のために用意されます。
特に、ラドゥ、ジャレビ、バルフィ、グラブジャムンなどの甘いお菓子がテーブルに並びます。
これらのスイーツは、家族や友人との交流をより豊かにし、祭りの喜びを分かち合うための重要な要素となっています。
新しい服を着る
新しい洋服を着ることも、この時期ならではの慣習です。
家族全員が伝統的なインドの衣装を身にまとい、祝祭にふさわしい装いで過ごします。
女性は華やかなサリーやレヘンガを、男性はクルタやシェルワーニを着ることが一般的です。
花火と爆竹
ディワリといえば、夜空に打ち上げられる花火や爆竹も慣習の一つとなっています。
シンガポールでは安全面を考慮して、大規模な花火は制限されていますが、家庭で楽しむ小規模な光の演出は行われています。
花火や爆竹の音と光は、邪悪な力を追い払うと信じられており、祭りのムードをさらに盛り上げます。
贈り物の交換
ディパバリの時期には、家族や友人、隣人同士で贈り物を交換するのも一般的です。
贈り物には、スイーツやドライフルーツ、伝統的な装飾品などが含まれます。
ビジネスパートナーや同僚に対しても贈り物を贈ることが多く、感謝の気持ちや良好な関係を築くための機会として利用されています。
社会貢献とチャリティー
近年では、ディパバリを祝う際に社会貢献の意識も高まっています。
多くの人々が、この時期に慈善団体や支援活動に寄付を行い、恵まれない人々に対して支援を提供することが一般的になっています。
シンガポールでも、企業や個人がこの時期にチャリティーイベントを開催することで、社会全体で助け合いの精神を共有しています。
3.シンガポールでディパバリを祝う
さて、シンガポールでは、ヒンドゥー教徒の人々が多く生活する地区「リトルインディア」という活気あふれる地域がディパバリの祝祭の中心地となります。
祝祭の約1か月前から、リトルインディアの通りには美しい「ディヤー」と呼ばれるランプや光の装飾などによるライトアップで輝き、地元の人々や観光客を魅了しています。
今年は11月17日まで光の美しい装飾が街を彩ります。
この時期にはライトアップをより間近で見ることのできる2階建てバスツアーなどもありますので、気になる方はぜひバスツアーの予約をするのもおすすめです。
また、ディパバリが近づくとリトルインディアの街並みは様々な出店でさらに賑わいます。
伝統的なインドの衣装やジュエリー、家庭装飾品、そしてお祭りに欠かせないお菓子やスナックなどが販売されます。
ヘナ・ペインティングやダンスなどを行っているお店もあり、インドの文化を包括的に楽しむことができます。
今年は、イベント自体のサステナビリティにもこだわっているそう。
例えば、お店ではプラスチックボトルの使用を廃止したり、キャッシュレス対応を進めてペーパーレスな仕組みを導入したりするなど工夫がなされています。
4.最後に
今回は、ディパバリの慣習、そしてシンガポールでのお祝いについて詳しくお届けしました。
ディパバリはヒンドゥー教のお祭りであると同時に、シンガポールの多文化の共生を象徴するひとときでもあります。
多文化が共存するシンガポールならではの和やかな雰囲気の中、ディパバリの光が皆様のシンガポール生活を明るく照らし、ますます充実したものにしてくれますようお祈り申し上げます。
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