シンガポールは世界5位!世界平和度指数2024版で上位ランクイン

こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

オーストラリアに本部をおく国際的なシンクタンク・経済平和研究所が毎年発表するGlobal Peace Index(世界平和度指数)、先日その2024年版が発表され、シンガポールが5位にランク付けされました。

Global Peace Indexは、さまざまな項目で構成される複合的指標をそれぞれ評価・数値化することによって、各国の平和の度合いを相対的に測るものとなっています。

そのような権威ある国際格付けにおいて、どういった点がシンガポールは高い評価を得たのでしょうか?

項目を紐解くに加え、アジア周辺国の結果についてもお届けしていきます。

 

【目次】
1. Global Peace Index、世界平和度指数について
2. シンガポールのGPI評価ポイント
3. アジア周辺国の評価は?
4. 最後に


1. Global Peace Index、世界平和度指数について

Global Peace Index(以下、GPIと表記)2024年版は世界163ヶ国を対象に、「社会の安全・安心に関わる領域」「国内・国際紛争に関わる領域」「軍事化に関わる領域」の3大カテゴリーに基づき、細分化された23項目において各指標の評価を数値化しています。

評価数値は1~5で、少ないほど良好であることを指し示します。

平和度と聞くと、治安の良さを連想しやすいかと思いますが、GPIはより包括的な内容になっています。

23項目の例を幾つか挙げると、「殺人事件の数」「犯罪収容者の数」といった治安に直結しやすい項目のみならず、「人権尊重のレベル(政治テロの程度)」「近隣国との関係」「GDPに対する軍事費の比率」「軍事力、練度」といった、より広範囲・国家的な項目も多く評価対象になっています。

2024年の発表においての上位10位は以下の通りでした。
※()内は総合評価。数値が少ないほど良好を意味する

1位:アイスランド(1.112)
2位:アイルランド(1.303)
3位:オーストリア(1.313)
4位:ニュージーランド(1.323)
5位:シンガポール(1.339)
6位:スイス(1.35)
7位:ポルトガル(1.372)
8位:デンマーク(1.382)
9位:スロベニア(1.395)
10位:マレーシア(1.427)

また、発表機関である経済平和研究所は、2024年の結果を受けて以下のようなコメントを残しています。

・今回の調査対象時、紛争は56件発生しており、これは第二次世界大戦以降で最多。紛争はより国際化しており、92ヶ国が国境を越えて紛争に関与している
・昨年の調査より平和度が悪化した国は97ヶ国で、2008年のGPI開始以来どの年よりも多かった
・軍事化に関して、GPI調査開始以来、年間最大の悪化を記録。108ヶ国が軍事化している


2. シンガポールのGPI評価ポイント

GPIの調査・発表は2008年に開始しましたが、シンガポールは初年度では20位でした。

以降徐々に順位を上げ、2018年に初の10位以内に位置づけ、2024年版は過去最高の5位となりました。

シンガポールが特にスコアが低い(良い)項目は、
・小型武器、携帯兵器の入手しやすさ
・国内・国際紛争の数、国内・国際紛争による死者数
・国内における暴力を伴うデモの発生数
・国内の凶悪犯罪発生件数
・政治テロリズムの発生件数
・テロリズムによる死傷者数、物的損害の程度
・テロリストの活動状況
・国の総人口に占める難民の割合
・近隣国との関係
・他国との紛争
・国の予算における平和維持ミッシ ョンの予算割合
でした。

これらは全てスコアが5段階中1.0だったもので、シンガポールが多くの項目においてフラットな証拠であり、また国際的に評価を高く受けていることが分かります。

一方で、評価スコアの数値が高めのものは、「武器の輸出入」「現役軍人の数」「重兵器の数」でした。他国と比べて高スコアのの項目も少なくなっています。


3. アジア周辺国の評価は?

地域別に見ていくと、GPI調査においてシンガポールが含まれるアジア太平洋地域は、世界で2番目に平和な地域であると結論付けられています(1位はヨーロッパ)。

東南アジアでは5位のシンガポールを筆頭として、10位にマレーシア、41位にベトナム、48位インドネシア、49位ラオス、71位カンボジア、76位タイ、104位フィリピン、148位ミャンマーという結果となりました(ブルネイは調査対象外)。

シンガポールとマレーシア、近隣国同士で10位以内に入るというのは特にこの周辺地域にとって歓迎すべき結果と言えるでしょう。

実際、マレーシアのメディアでもこのことは驚きの声と共に喜びが報じられました。


日本は17位と、世界では上のほうに格付けされているものの調査開始当時は5位以内をキープしていたことを鑑みると、年々徐々に順位を下げています。

今年は、昨年版よりすべての調査項目で悪化が見られるという残念な結果となってしまいました。


4. 最後に

今回は、国際的に平和度を数値で測る、世界平和度指数についてお届けしました。

調査開始から徐々に順位を上げてきているシンガポールのこれまでの努力を称賛すると共に、平和の恩恵に預かれることに対して感謝の気持ちが湧き上がります。

ここにある平和は決して楽に手に入れたものではないことをかみしめながらも、紛争状態にある国と地域が年々増えてきている事実を見つめる必要性を感じました。


GPIは、そういった厳しい現実を突きつけられる指標でもあります。

ご自身でも気になる国の数値など、GPIウェブサイトから細かな情報まで開示されていて閲覧可能ですので、ぜひご覧ください。
 


【関連記事】
シンガポールが世界5位!スイスのスマートシティランキングとは?

アジア人駐在員にとって最も住みやすい国 シンガポールが10年連続1位に

 

===============
日系の人材紹介会社リーラコーエン シンガポールは、

シンガポールでのフルタイムやパートタイムでのお仕事紹介だけではなく、あなたに合わせたキャリア構築・面接対策などを無料で承っております。

納得のいく転職を、経験豊富なキャリアコンサルタントが最後までご支援させて頂きます。

シンガポール国内転職・キャリアアップに興味をお持ちの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。

★☆最新求人方法はこちらから★☆

また、就労や生活情報など、シンガポールでの時間をより豊かにするための最新情報をブログにてお届けしています。

どうぞお見逃しなく!

シンガポール転職に関する記事はこちらから
シンガポール生活情報の記事はこちらから
シンガポールでの子育てに関する記事はこちらから

またこのブログ内容は、フェイスブックおよびインスタグラムでも配信しておりますので、

是非いいね・フォローをお待ちしております。

>>ついにチャンネル登録者3,500名突破<<<

毎週、シンガポール拠点とその他アジア拠点からお届け!

動画で"海外で働く・生活する"を知る、Reeracoenチャンネル

ぜひチャンネル登録・イイね!を宜しくお願い致します。

最新の動画:【海外就職】よくある質問 / 最適な時期・入社までの期間・在宅勤務・休暇申請・医療費etc...