もうすぐナショナルデー！知っておきたい、シンガポール国旗について
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
来月の8月9日はシンガポールの独立記念日「ナショナルデー」です。
いよいよ1カ月を切りましたね！
毎年この時期になると週末には「NDPリハーサル」と呼ばれる当日のリハーサルが行われ、夕方の戦闘機が滑空する様子や夜空を彩る花火を見に行く方も多いと思います。
また、街中も国旗や様々な赤や白の装飾で華やかになるのも風物詩ですね。
HDBと呼ばれる一部の公営住宅でも、一列にずらっと並んだ国旗ディスプレイを見ることができるのもこの時期ならでは。
一方でこの国旗、掲載方法にもルールがあり、守らないと罰金だとか。
今回はナショナルデーに向けて、今年のテーマをおさらいしつつ、知っておきたいシンガポール国旗の歴史とその掲載ルールについてご紹介いたします。
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【目次】
1.まずはおさらい！2024年のナショナルデーのテーマ
2.シンガポールの国旗の歴史
3.シンガポール国旗のデザインと意味
4.国旗掲揚のガイドライン
5.最後に
1. まずはおさらい！2024年のナショナルデーのテーマ
まずは今年のナショナルデーのテーマをおさらいしましょう。
今年のナショナルデーのテーマは「Together, As One United People」です。
これは国民が1つに団結し、総合力を発揮しながら前進していくというメッセージが込められているそう。
ロゴはシンガポールの「SG」と59周年の「59」を組み合わせたユニークなものになっており、周りを彩る5つの星は民主主義、平和、進歩、正義、平等を表しています。
この5つの星のモチーフは、国旗の星から来ています。
2. シンガポールの国旗の歴史
次にシンガポールの国旗の歴史を見ていきましょう。
シンガポールの国旗の歴史は第二次世界大戦以前に遡ります。
1819年にイギリスの植民地となったシンガポール、以降150年以上にわたり、一時期を除いてイギリスの統治下にありました。
この間、シンガポールはユニオンジャックが左上に配置されたイギリスの植民地旗を使用していました。
その後、第二次世界大戦を経て1959年に自治領となり、このとき初めてシンガポール独自の旗が制定されました。
この当時の旗は現在の国旗とは異なり、赤地に五つの白い星と三日月が配置されたデザインだったそう。
それから4年後、シンガポールが1963年にマレーシア連邦に参加したのち1965年に独立を宣言しました。
シンガポールの国旗が現在のデザインとなったのはこの時で、国父リー・クアンユー初代首相下、副首相だったトー・チン・チェ氏がデザイン、考案したそうです。
3. シンガポール国旗のデザインと意味
ご存知のとおり、シンガポールの国旗は赤と白の二色で構成されています。
旗の上半分は赤、下半分は白で、左上には白い三日月と五つの白い星が配置されています。
シンガポールの国家遺産局であるNational Heritage Boardによると、上部の赤は「普遍的な兄弟愛と人間の平等」を象徴しており、白は「永遠に続く純粋さと美徳」を象徴しているそう。
三日月は「上昇していく若い国家」を表し、5つの星は民主主義、平和、進歩、正義、平等という5つの「シンガポールの理想」を示しています。
デザインを使用する際には色の指定があり、白はパント―ン白、赤はパントーン032と細かく決まっています。
3. 国旗掲揚のガイドライン
国旗の使用と掲揚は2023年8月1日に施行された2022年国家象徴法によって規定されており、明確なガイドラインがあります。
これは国旗が常に敬意をもって扱われるようにすることを目的としており、特にこの時期には周知徹底されているようです。
例えば、本ガイドラインの中には「本来は国旗を建物の外に掲揚する場合は建物の正面にある旗竿から掲揚しなければならず、適切な照明がなければ夜間に掲揚してはいけません」とあります。
ただし、ナショナルデーの祝賀期間(7月1日から9月30日まで)、または大臣が宣言したその他の期間中は、旗竿や夜間照明を必要とせずに個人が国旗を建物に掲揚することができるとしています。
また、国旗を吊るす場合には、「垂直の壁やその他の垂直の平らな面に立てかけるようにし、三日月と星が、国旗に向かい合う人から見て左上の位置になるようにする」とあります。
この他、ナショナルデーの期間中は国旗を車に付けて走行することも認められています。
また、本来デザイン確認が必要な国旗の商用利用(グッズの製造販売)も最低限のルールを守った上で自由に販売ができるとされています。
生活していると、この時期は多数国旗がデザインされたナショナルデー限定のオリジナルTシャツやシールなどが街中の至る所で販売されているのを見かけます。
ナショナルデーが特別な期間だということが分かりますね！
一方で、国旗はいかなる場合も商標登録や個人的な葬儀等に使用することは認められていません。
守らないと罰せられるため、注意が必要です。
ガイドラインの詳細はこちら
4. 最後に
今回は、今年のナショナルデーにちなみ、シンガポール国旗の歴史や掲揚ガイドラインについて詳しくお届けしました。
歴史とともに歩んできたシンガポール国旗。
ナショナルデー前後の期間には、街中で目にする機会が増えますが、歴史や意味を知っているとさらに感慨深いものになるかと思います。
在星外国人としても、敬意を持ちつつ、来るシンガポールの59周年をお祝いしたいと思います。
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