面接時にしてはいけない質問とは?TGFEPに基づいた質問ガイド
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
旧正月が明けましたが、採用活動はこれからが本番という企業様も多いのではないでしょうか。
面接の頻度も高くなるこの時期ですが、今回はシンガポールのTGFEPに基づいた面接時に避けたほうが良い質問例と、
改善方法をご紹介いたします。
今一度、つい面接時にしてしまいがちな質問について振り返るきっかけにお役立ていただければ幸いです。
TGFEPとは
シンガポールでは、「TGFEP(Tripartite Guidelines on Fair Employment Practices)」というガイドラインによって、
書類選考や面接等の選考段階における年齢、性別、国籍、宗教、婚姻関係等による就職差別が禁止されています。
同時に、「Progressive Hiringと言われる、ハード/ソフトスキル、ポテンシャルのみに基づいた選考を実施するよう定めています。
違反があった場合、MOMによる調査及び、ペナルティが発生する場合がありますので注意が必要です。
ペナルティの例としては、外国人雇用に必要なワークパスの申請権限の取り上げ等が挙げられます。
具体的な質問例
それでは、面接時に次の中で候補者に聞いても良い質問はどれでしょうか。
1. 何年に大学を卒業しましたか?
2. 中国語はどれくらい話せますか?
3. お父様は何のお仕事をされていますか?
4. ご結婚はされていますか / お子さんはいらっしゃいますか?
前述のルールに則ると、4つの質問は全てNGです。それぞれ理由を以下にてご説明いたします。
1. 何年に大学を卒業しましたか?
年齢が特定できる質問は業務と関係がありません。
年齢による体力の衰え等が業務に直接影響する可能性がある場合は、
業務内容を具体的にした上で、本人の意志と可否を判断しましょう。
(例)10キロ程度の重い荷物を運ぶ作業がありますが、問題ありませんか?
2. 中国語はどれくらい話せますか?
質問の仕方がNGとなります。一方で、意図や背景を明確にすれば、言語能力についての質問は問題ありません。
(例)中国のお客様とのやり取りが発生しますが、中国語はビジネスレベルで使用できますか?
3. お父様は何のお仕事をされていますか?
家族関係についての質問も選考とは関係がないため、NGとなります。
4. ご結婚はされていますか / お子さんはいらっしゃいますか?
婚姻関係やプライベートの人間関係についての質問も控えたほうが良いでしょう。
こちらは場合によってはセクハラだと捉えられかねません。
また、子育ては母親がするものだという固定観念が良くないとされる一方で、
子育てが業務に及ぼす影響を把握したい場合には、想定されるシチュエーションを投げかけると良いでしょう。
(例)繁忙期には残業が発生しますが、問題ございませんか? / 月に1度程度海外出張がありますが、抵抗はありませんか?
以上をまとめると、職務内容や職務の遂行に必要な経験、スキルと直接関係のないことに関する質問は避けるべきということになります。
また、これらはTGFEPに明確にルールとして言及されています。
詳細はTAFEPの公式ページをご確認くださいませ。
その他、採用についてご相談等ございましたら、是非弊社までお問い合わせくださいませ。
なお、今回お届けした内容は、東京コンサルティングファーム様の監修に基づき、作成いたしました。
【監修】東京コンサルティングファーム様
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労務をはじめ、会計・税務等、実務のご相談に幅広く対応可能。
お問い合わせ先:tcf_singapore@tokyoconsultinggroup.com
また今回の内容は、弊社Youtubeチャンネルに掲載の以下の動画でもご覧いただけます。ぜひご覧くださいませ。
【NG質問】シンガポールで採用面接をするときにしてはいけない質問とは?
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