シンガポールのお盆?ハングリーゴースト・フェスティバルとは

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

あっという間に8月に入りましたね!

日本では毎年8月というとお盆の時期。

企業や学校などの多くが連休に入り、夏休みを満喫する方も多いのではないでしょうか。

一方で、本来「お盆」とは先祖や故人の霊を迎え、期間が終わるとともに無事にあの世へ送り届けるという古くから大切に祝われている行事です。

実はここシンガポールでも、日本のお盆と同じような意味合いを持つ行事「ハングリーゴースト・フェスティバル」が行われることをご存知ですか。

今回は、そんなシンガポールのハングリーゴースト・フェスティバルについて、その起源やしきたり、タブーなどを詳しくお届けいたします。

【目次】
1.ハングリーゴースト・フェスティバルの起源と慣習
2.やってはいけないこと
3.最後に


1.ハングリーゴースト・フェスティバルの起源と慣習

ハングリーゴースト・フェスティバルは、もともとは中国の農村部で始まり、華人の移住とともにシンガポールをはじめとした東南アジア全域に広まったとされています。

中国では、旧暦の7月を「鬼月」と呼び、この月には地獄の大門が開き、亡くなった魂が地上に戻ってくると信じられているとか。

祖先の魂、そして弔ってくれる縁者のいない餓えた霊「ハングリーゴースト」も街中を彷徨うとされることから、期間中のおよそ1カ月間は街中の祭壇や道端に食べ物や線香などのお供え物をし、これらの魂を供養する慣習があります。

2024年は8月4日からスタートしているよう。

また、特に旧暦の7月15日(2024年は8月18日)あたりには「中元節(ハングリーゴースト・フェスティバル)」として様々な行事やイベントを通して供養を行うことで、地上に降りてきた魂を鎮めることができると考えられています。

この期間中は、特に以下のような慣習があります。


お供え物

最もよく行われる慣習として、お供え物を捧げることが挙げられます。

太陽の出ている時間に、街中の至るところに設置された金属でできた赤いゴミ箱を使用し、食べ物や紙で作ったお金や車、電化製品などを燃やします。

なぜこれらを燃やすかについては諸説あるようですが、燃やした際に出る煙を介し、霊に届けることができると信じられているからだそう。

また、紙製の供物は、死者の世界で使用できると信じられているそうです。


パフォーマンス「歌台(ゲタイ)」

もう一つの重要な慣習は、霊を楽しませるために行われるという「歌台(ゲタイ)」と呼ばれる伝統的な歌や舞台のパフォーマンスです。

ゲダイの演目には様々な歌やダンス、中国歌劇が多いそうですが、最近では光を使用するなど時代に合わせたパフォーマンスが人気だそう。

なお、最前列の席は霊が座る席とされており、空席にしておくのが一般的です。

シンガポールでは、チャイナタウンやアンモキオなどのエリアで見ることができるようです。

ゲダイパフォーマンスは地域一帯のコミュニティの結束力を高めるためにも寄与しています。


お祈りと儀式

この期間中、多くの家庭や寺院では特別なお祈りや儀式が行われます。

これらの儀式は、祖先や亡くなった親族の霊を慰め、来世での幸福を願うためのものです。

また、道教の僧侶や僧侶が、悪霊を鎮めるための儀式を行うこともあるようです。


2.やってはいけないこと

さてこの期間、注意しておきたい「タブー」があります。

ここでは古くから伝わるものを一部ご紹介いたします。


夜遅くまで外出しない:ハングリーゴーストは日没後に徘徊すると信じられているからです。

室内で傘を開けない: 霊は開いた傘の中に入ることがあると信じられているからです。屋内では傘を閉じましょう。

赤い服を着ない: 霊は赤い色に引き寄せられると信じられているからです。期間中の赤い服の着用は避けた方がベターです。

料理に箸を立てない:日本でも同様ですが、線香に似ており、食事に霊を引き寄せる可能性があるとされているからです。

水際に近づく、泳ぐ: 水の中の霊に引きずり込まれてしまうと信じられているからです。

夜遅くに写真を撮らない: 霊が写真に写り込んでしまうかもしれないと信じられているからです。

お供え物を踏んだり蹴ったりしない: 道端や公共スペースに置かれた供え物は尊重しましょう。

家を引っ越したり、新しい事業を始めたりしない: 旧暦7月は、引っ越しや起業など、人生の大きな転機には不吉な月とされているからです。

夜、洗濯物を外に干さない: 一晩中外に干しておくと、霊が衣類に取り付くと信じられているからです。

地面に落ちているコインや物を拾わない: 拾うと不運を招くと信じられているからです。


3.最後に

今回は、ハングリーゴースト・フェスティバルの慣習とやってはいけないタブーについて詳しくお届けしました。

こうして見ると、日本のお盆と似ているところもありつつ、独自の慣習があり似て非なるものであることが分かりますね。

それぞれの文化を尊重しつつ、この時期は特にタブー事項に気を配り、ハングリーゴーストたちを怒らせないよう生活しましょう。

また、シンガポール各所で行われるハングリーゴースト・フェスティバルの詳細については、地域コミュニティの最新情報をチェックしてみてくださいね!

===============
日系の人材紹介会社リーラコーエン シンガポールは、

シンガポールでのフルタイムやパートタイムでのお仕事紹介だけではなく、あなたに合わせたキャリア構築・面接対策などを無料で承っております。

納得のいく転職を、経験豊富なキャリアコンサルタントが最後までご支援させて頂きます。

シンガポール国内転職・キャリアアップに興味をお持ちの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。

★☆最新求人方法はこちらから★☆

また、就労や生活情報など、シンガポールでの時間をより豊かにするための最新情報をブログにてお届けしています。

どうぞお見逃しなく!

シンガポール転職に関する記事はこちらから
シンガポール生活情報の記事はこちらから
シンガポールでの子育てに関する記事はこちらから

またこのブログ内容は、フェイスブックおよびインスタグラムでも配信しておりますので、

是非いいね・フォローをお待ちしております。

>>ついにチャンネル登録者3,500名突破<<<

毎週、シンガポール拠点とその他アジア拠点からお届け!

動画で"海外で働く・生活する"を知る、Reeracoenチャンネル

ぜひチャンネル登録・イイね!を宜しくお願い致します。

最新の動画:【海外就職】よくある質問 / 最適な時期・入社までの期間・在宅勤務・休暇申請・医療費etc...